暴力団による絵画レンタル商法 被害総額約4億円

警視庁組織犯罪対策4課は2007年1月9日、指定暴力団山口組系後藤組の幹部ら7人を、「絵画レンタル商法」で多額の現金をだまし取ったとして組織的犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の疑いで逮捕した。同課の調べによると、逮捕された幹部らは運営する絵画販売会社「アートクラシックス」を通して2005年6月、首都圏の女性4人に「ホテルにレンタルすればローン支払いを上回る多額のレンタル料で確実に儲かる」ともちかけ計470万円のローン契約を結ばせたが、実際にはレンタル事業は行っていなかった疑い。幹部らは同様の手口で04年秋以降から06年3月にかけて、全国約460人から総額約4億円をだまし取っていたと同課ではみている。