2024年 4月 25日 (木)

日興上場維持めぐり、鳴り止まない「雑音」

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   日興コーディアルグループの上場維持が決まってから2007年4月12日で1ヶ月が経過したが、東証の決定やマスコミ報道をめぐる賛否両論が今なお続いている。東証が上場廃止を決定した西武鉄道カネボウライブドア、或いは上場維持を決定した蝶理日本テレビニチイ学館など過去のケースでは、これだけ東証の判断が物議を醸したことはなく、「鳴り止まない雑音」(東証関係者)に東証幹部らは困惑を隠さない。

大手新聞、検証記事の形で言い訳の芸を競う?

日経が「大誤報」の先頭を切った
日経が「大誤報」の先頭を切った

   まず、マスコミ報道をめぐる「その後」を紹介しよう。「週刊現代」は4月21日号「新聞の通信簿」で、「日興上場維持」を取り上げた。「勝ち負けを先に言うと、『毎日』だけが誤報を流さず、一人勝ちした」と、大手紙の誤報問題を論評。評者の経済評論家、山崎元氏は「他5紙は、上場廃止が既決であるかのように誤報し、後から、検証記事の形で、言い訳の芸を競った」などと酷評した。

   大誤報の先頭を切った日経について「『観測にすぎないものを断定的に書いてもよし』とする傲慢な思想と、自己批判ができない社風は改善を要望したい」と、鋭く突いている。産経は「自社でも間違えておいて、これを差し置いて、他紙の批判とはいかがなものか」と最低の評価。東京新聞は「率直に誤報を反省している点は好感。身内に甘いとの東証批判もいい」など、週刊誌のコラムとしては痛快だった。

   この1カ月、テレビ朝日の「サンデープロジェクト」をはじめ、テレビや雑誌は東証の上場維持決定に対して、「ライブドアが上場廃止になったのに、日興が上場維持なのは明らかにおかしい」などといった素人受けする、しかし乱暴な議論が多かった一方、東証の決定を評価する論調も存在した。

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