2024年 4月 16日 (火)

ヤフーが「きざし」出資 「単独での成長」方向転換?

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   ヤフーと、ブログなどの書き込み内容を分析するサービスを提供する「きざしカンパニー」は2007年7月19日、資本・業務提携を行う、と発表した。ヤフーは言わずと知れた「ネット界の巨人」で、一方の「きざし」は07年1月に設立されたばかりの「新顔」。ヤフーが起業間もない会社と資本提携するのは異例だ。狙いは何なのか。

「単独での成長が描きにくくなっている」と日経

ヤフーは「kizasi.jp」を運営する「きざしカンパニー」に出資
ヤフーは「kizasi.jp」を運営する「きざしカンパニー」に出資

   「きざし」は、ブログに出てくるキーワードの出現数の増減などを把握し、「今、ブログでホットな話題」を一覧表示するウェブサイト「kizasi.jp」などを運営しており、ブロガーの間でも注目度が高まっている会社だ。
   今回の提携では、(1)きざしが、ヤフーの共同広告配信サービス「ADネットワーク(すでに21社が参加)」に参加(2)きざしの有料サービスでヤフーのオンライン決済機能やID(Yahoo! Japan ID)を使えるようにする、という2点が柱。さらに、ヤフーは「きざし」が7月25日に行う第3者増資の一部を引き受ける。出資比率は5%だ。

   これまでは「純粋培養」「コンテンツの囲い込み」という印象の強かったヤフーだが、今回の提携では一転、「相互乗り入れ」が行われる形だ。この経緯を、日本経済新聞では

「(ヤフーは)単独での成長が描きにくくなり、他者との連携を積極化している」

と評している。

   この見方はあながち外れていないようで、ヤフー自身も企業向け説明会で、

「まだヤフーを使っていただけていないお客様が多くいる」

とし、自社サイト自体を活性化した上で、パートナーのサイトを通じて利用時間を拡大したい意向を明らかにしている。

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中