休日も家にいてしっかり貯蓄 若者は地味で堅実になった?

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   日経流通新聞は2007年8月22日、20代の若者は貯蓄に熱心で酒や車への関心は薄く、「堅実・小規模な」暮らしを好んでいる、とする意識調査の結果を報じた。休日に家にいる若者も多く「巣ごもる20代」と大きく見出しをつけた。若者たちは、地味な生活を好み、堅実になったのか。

   流通新聞の記事によると、月々に自由に使えるお金の使い道として、20代の36.0%が「貯蓄」を挙げ(複数回答)、2000年調査より8.2ポイントも増えた。「貯蓄は熱心」と小見出しもつけた。また、乗用車保有率は13.0%で00年調査比10.6ポイントも減った。「欲しい」と答えた20代も25.3%(同22.9ポイント減)と半減に近い数値を示した。「駐車場代やガソリン代がかかる」「高すぎる」などが理由という。

「将来に備え」を重視する20代が17.7ポイントも増える

   さらに、お酒を全く飲まないか、月に1回以下しか飲まない20代も34.4%を占めた。00年調査との比較はないが、「月に2、3回くらい飲む」派を加えると、記事中のグラフで見る限り、お酒に縁が薄い20代は、60%に迫る「多数派」となる。

   休日の過ごし方も「ほとんど家にいる」「家にいることが多い」という人が43.1%と多く、「縮み志向」と表現した。調査は、07年6月末から7月上旬にかけインターネットで実施、首都圏の20代1,207人が回答した。

   若者の酒・車離れは従来から指摘されており、調査は指摘を裏付けた形だ。一方、貯蓄に熱心な若者像は、少し意外な感じもする。流通新聞の記事では、月収手取り20万円強だが月10万円も預貯金へ回すという25歳の証券会社員の声も紹介している。調査項目でも、将来に備えることを重視している20代が07年39.5%と、00年調査より17.7ポイントも増えたことも指摘している。

   確かに、20代の貯蓄について、日銀が事務局を務める金融広報中央委員会の「家計の金融資産に関する世論調査」をみても意識の高まりはうかがえる。06年と00年の結果を比べると、貯蓄を全くしなかった20代は、06年8.6%で、00年15.1%の半分近くに減っている。9割以上が貯蓄していることになる。一方、手取り年収の35%以上貯蓄した20代は、06年3.2%と00年1.2%より微増している。「貯蓄重視派」が増えたと見ることができる。

   貯蓄意識が高まった背景について、日本総研の石川誠・副主任研究員にJ-CASTが質問すると、石川さんは、20代に将来への不安感が根強いことを指摘した。特に20代後半は「就職氷河期」を経験している。最近の「景気回復」の現状にもかかわらず、将来的に厳しい経済状況になる可能性が頭から離れない、という訳だ。また、そうした先輩たちの姿をみて、「就職氷河期」は脱していた20代前半にも不安感が伝わっているようだ。

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