2024年 4月 24日 (水)

苦情あっても中止できない理由 銀行の外貨預金キャンペーン

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本音は「もう、売りたくない」

   ある地方銀行では、外貨預金は基本的には売らないという。その地銀の幹部は、「外貨預金は一番カンタンそうに思える投資商品だが、一番むずかしい」と話す。なかでも、都会ほど投資情報が氾濫していない地方では、「銀行が積極的に売らなければ、お客もそんなに関心は示さない」というほどで、需要が多いとはいえない。

   キャンペーンで勧めておいて、「まさか、お客に(預け入れた)タイミングが悪かったとはいえない」。さらに金融商品取引法では、「これから米ドルは上がります」などと誘導するような説明は「違法」の疑いがあるから、マーケット動向も説明しづらい。

   前出の地銀では07年9月末の金融商品取引法の施行以降、満期が到来した外貨預金から、できるだけ円建て定期預金に預け換えてもらうよう対応しているという。円が急激に上がる直前だったので、「結果的に(お客には)喜んでもらえた」そうだ。

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