2024年 3月 19日 (火)

女性ファッションでも1人勝ち 「ユニクロ」の行く手阻むライバルは?

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   国内の女性衣料品大手がブランド数を大幅に減らしたり、新規出店を抑制したりするなか、「ユニクロ」は「安い服=オシャレじゃない」というイメージを覆し、ファッション感度の高い女性も取り込んで、順調に売上げを伸ばしている。このまま「ユニクロ」の1人勝ちなのか。

「安売り」定着して減収減益 高品質志向に転換

   カジュアル服を低価格で提案する「ユニクロ」は、いまや大衆ファッションの代名詞と言えるほどに人気、知名度ともに上がっている。最近では、藤原紀香さんを広告に起用した、ハイウエストのデニムパンツ「ハイライズジーンズ」や細身のパンツ「スリムボトムス」が、若い女性にヒットしている。人気の理由は、それなりの品質でデザイン性もあり、そこそこ安いことだ。これまでは低価格衣料というと、量販店やスーパーマーケットで売っている「安いだけのオシャレじゃないもの」といったイメージが強かったのが、ユニクロは豊富な色を揃えたり、流行の要素を取り入れた服を提案している。

   1991年に1号店をオープンしてから、十数年間で国内762店舗(2008年7月末現在)に拡大したが、ここまでの道のりは順風満帆とはいかなかった。1998年にフリースが大ヒットして業績を大幅に拡大したものの、その後は安売りのイメージが定着して徐々に客離れが起きた。ユニクロを運営するファーストリテイリング広報は、

「安ければよかったのが、多少値段が上がってもより高品質な方がいいというように、お客様のニーズが変化してきました」

と話す。

   04年から、一部商品で値段を少し上げて品質を高めるという戦略に転換。すると安売りのイメージが徐々に払拭され、それまで「ユニクロはちょっと・・・」とためらっていたファッション感度が高い女性の心も掴んでいく。08年4~7月の売上高は、他社が落ち込むなかで、連続して前年比を上回るという好調ぶりだ。

   一方、08年8月27日の「日経新聞」は、日本国内では衣料品の消費低迷が続き、レナウンやオンワード樫山といった大手メーカーは女性向けブランドの大幅削減を進めていると報じている。

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