DSゲームを安くダウンロード 1万人使った「マジコン」とは

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   「マジコン(マジックコンピューター)」と呼ばれる、「ニンテンドーDS」のゲームを不正に起動できるようになる機器の流通が問題化するなか、マジコンで起動可能なゲームをネット上でダウンロード販売していた親子が逮捕された。販売用に設けられたウェブサイトでは、「DSゲームはダウンロードする時代」などと大胆不敵なキャッチフレーズを掲げていた。一体、どんな販売手口だったのか。

「全てのゲームが0~500円」とうたう

   京都府警ハイテク犯罪対策室などは2008年11月13日、著作権法違反(譲渡件侵害)の疑いで、大阪市寝屋川市の職業不詳の男(37)と、その母親(58)ら3人を逮捕した。調べでは、3人は08年7月下旬、任天堂の人気DSソフト「マリオカートDS」のデータを記録した記憶媒体とマジコンを京都市の会社員に計1万980円で販売、任天堂の著作権を侵害した疑いがもたれている。「マジコン」の関連のサイトが摘発されるのは全国で初めてだが、3人は、「知らない」などと容疑を否認しているという。

   容疑者らが運営していたのは、「DSGAMEJP」と呼ばれるサイト。事件を受け、サイトはすでに閉鎖されているが、「DSゲームはダウンロードする時代」「全てのゲームが0~500円」などとうたっていた。

   サイトでは、「R4 Revolution for DS」(R4)と呼ばれるマジコンの代表的な機種を購入させた上で、マジコンを起動するためのデータをダウンロードさせる仕組みになっており、

「ダウンロードしたR4データを解凍する」
「R4のUSB(SDをセットしている状態)をパソコンに差し込みます」

などといった操作手順が、写真とともに丁寧に説明されている。

   さらに、ユーザーは会員登録をした上で、一定の金額を振り込んで積み立てる。振込みが確認されると「VIP会員」として登録され、ゲームをダウンロードするためのIDとパスワードが送られてくる。ゲームをダウンロードすると、積み立てた金額から代金が差し引かれる仕組みだ。

すでに国内には数十万個が流通

   サイト上にはゲームメーカーの名前が100社以上羅列され、あらゆるソフトが購入可能な状態になっていた。ソフトの価格のほとんどが200~500円。正規品のソフトの単価は3200円で、その「不正な安さ」に、多くのネットユーザーが飛びついた模様だ。ウェブサイトによると、会員登録数は約2万5000人で、「VIP会員」は約1万人。この表記が本当だとすれば、少なくとも1万人が不正なソフトを購入していたことになる。

   「マジコン」をめぐっては、任天堂などソフトメーカー54社が08年7月、輸入販売会社など5社を相手取って、輸入差し止めを求める訴訟を東京地裁で起こしているが、すでに国内には数十万個が流通しているとみられる。さらに、「ヤフー!オークション」では、

「日本語の表示に対応しています」

などといった売り文句とともに、3~4000円で大量に出品されている。当分、いたちごっこは続きそうな情勢だ。

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