1秒間の「うるう秒」追加 09年1月1日に起きること

2008/12/31 10:00

   新年の元旦はいつもより1秒長くなる。総務省独立行政法人情報通信研究機構が、地球の公転・自転に基づく実際の時刻と世界標準時のずれを調整するため、2009年1月1日に1秒間の「うるう秒」を挿入するからだ。たかが1秒の話だが、株や外国為替などの金融取引では、わずか1秒の差が大損につながる可能性もあり、パソコンなどの時間調整には注意が必要だ。

3年前の06年1月1日にも1秒を加算

   同機構が行う元旦の時間調整とはこうだ。1日午前8時59分59秒と同9時00分00秒の間に「8時59分60秒」を挿入する。うるう秒の制度は1972年に始まり、今回で24回目。前回は3年前の06年1月1日に同じく1秒を加算した。

   うるう秒が生じるのは、「セシウム原子の規則正しい電磁波を用いた原子時計の時刻(原子時)に対して、地球など天体の動きに基づく時刻(天文時)が遅くなってきているため」(同機構)という。原子時計の時刻は「数十万年に1秒」という精度の高さで世界標準となっているが、現実に存在し、人々が実感する時間は、天体の運行に基づく天文時というわけだ。原子時は1958年に世界標準と定められ、世界に約300台ある原子時計の平均値から、パリにある国際度量衡局が決定するという。日本には同機構に18台がある。

   原子時と天文時が一致しないのは、地球の自転速度は月や太陽の引力による海面の変調のほか、海洋や大気の動きなど、様々な自然環境の変化によって、天文時が徐々に遅くなっているためという。この原子時と天文時のずれを0.9秒以上にしないのが、うるう秒の役割という。

(続く)

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