インフレがやってくる? 原油に鉄鉱石、ゴム軒並み高騰

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   原油や鉄鉱石、ゴム、トウモロコシなどの穀物などの原材料価格が軒並み高騰している。2010年12月23日の米ニューヨーク・マーカンタイル取引所の原油先物相場は、前日比1.03ドル高の1バレル91.51ドルで取引を終えたが、一時は91.63ドルまで上昇し、08年10月以来2年2か月ぶりの高値水準となった。

   国内でも原油は上昇基調にあるが、価格が上昇しているのはそれだけではない。東京工業品取引所(TOCOM)のゴム先物は30年ぶりの最高値を連日更新。トウモロコシやコーヒーといった穀物類も上昇。鉄鉱石も高止まりしていて、じんわりと製品価格への「転嫁」がはじまっている。

ゴム先物、わずか2週間で40円上昇

   TOCOMのゴム先物価格は、12月13日には2011年5月限月で、1グラムあたり396.40円を付けて1980年2月以来30年10か月ぶりの最高値をつけた。その後も連日のように最高値を更新している。12月24日には11年6月限月もので416.80円を付け、8日からのわずか2週間で約40円も上昇した。

   価格上昇の原因は、中国での自動車をはじめ新興国での需要が旺盛なことや、天然ゴムの産地であるタイの天候不順によって生産が減っていること、これに「金融緩和の影響によって価格が動いたことで、投資マネーが流れ込んできた」(市場関係者)とみている。

   原油やゴムなどの原材料価格の上昇について、TOCOMは「米国のクリスマス需要などが堅調なことから景気の先行きに明るさがみえてきたのではないか。それにともなって、モノの価格が全般的に上がりはじめている」と話している。

   半面、2010年夏に商品先物相場をけん引してきた金やプラチナ、銀には一服感が広がっていて、最近はやや値が下がっている。

   前出の市場関係者は、「これまでは投資マネーの行方によって価格が左右されていたが、最近の原油や鉄鉱石、ゴムなどは実需をともなっている。需要が旺盛なモノの値段が上がる傾向にある」と分析。金やプラチナから原油や穀物などに投資マネーがシフトしているとみている。

タイヤや燃油サーチャージ、値上げを発表

   原材料の価格上昇は、すでに影響が出始めている。製品やサービス価格への転嫁がはじまっていて、インフレを懸念する声も漏れてきた。

   ゴム価格の高騰で、タイヤ製造のブリヂストンは2011年3月から、天然ゴムを使用する割合の高いトラックとバスのタイヤ(夏・冬とも)の市販価格を平均7%値上げする。値上げは2年6か月ぶりになる。

   原料価格の高騰についてブリジストンは、「収益への影響は生産性の向上で対応していきますが、吸収しきれない部分いついては価格に反映せざるを得ません。(値上げについて)理解してもらえるよう、進めていきます」と話す。

   原油価格の上昇で、ガソリン価格も上昇している。石油情報センターによると、レギュラーガソリンの全国平均価格は12月20日現在で133.7円。約1か月で1.4円上昇した。

   ANAは2011年2月から、燃油サーチャージを値上げする。日本‐欧州・北米・中東路線は現行の1万500円が1万4000円に、日本‐ハワイ・インド路線は現行の6000円が8500円に値上げされる。

   「鉄鉱石も、中国などの新興国需要が見込めるため先高感が強い」(鉄鋼メーカー)という。10年10~12月期にはやや下がったが、「2011年1~3月期は再び上昇する」との見方は根強い。

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