新幹線、海外受注への影響は? 「正確運行」神話に揺らぎ

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   「新幹線ダウン原因不明 中枢システム 不安も」――JR東日本の5つの新幹線すべての運行が一時止まった2011年1月17日のトラブルについて、翌日の読売新聞朝刊は社会面トップ(東京最終版)でこう見出しをつけ、大きく報じた。官民挙げて新幹線技術を海外へ売り込もうとしている中、「安全・正確運行」の金看板に揺らぎが生じかねない事態に注目が集まっている。

   1月18日午前、大畠章宏・国土交通相は会見で、JR東日本の新幹線トラブルについて触れた。「国土交通省としても申し訳なく思う」と述べた上で、JR東日本による原因究明や再発防止に関して同省が検証する考えを示した。17日に1時間あまり全線で運行が止まり、8万人超に影響が出た事態を重くみた発言だ。

システムトラブルで1時間運行停止

新幹線の「正確運行」はどこへ
新幹線の「正確運行」はどこへ

   運行が止まった新幹線は、東北、上越、長野、山形、秋田の各線で、同5新幹線は、「COSMOS(コスモス)」というシステムで一元管理されている。1995年に導入された同システムには7系統があり、今回トラブルが起きたのは、運行管理に関する系統だ。ほかに、保守作業や電力系統制御などの系統がある。

   2011年1月17日のトラブル時には、運行管理データの表示に異常が出たため、駅で新幹線を誤った路線に引き込み事故につながる可能性も考えられたことなどから運行を見合わせた。トラブルの原因は不明のまま、約30分後にはシステムはなぜか復旧、さらに30分強様子をみた上で運行を再開した。

   ちなみに、JR東海によると、東海道新幹線の運行システムは、JR東日本のものと「同種といえば同種」ではあるが、回線がつながっているわけではないという。JR東海のシステムは「COMTRAC(コムトラック)」と呼んでいるそうだ。

   JR東日本のコスモスを巡っては、08年12月にもシステム障害で、3時間の運行見合わせが起き、13万人超に影響が出たことがあった。08年のケースでは、人為的なミスが主因だった。前日の悪天候による運行の乱れを修正するための運行計画変更などを入力する際に、システム上の日付変更(午前5時)の認識が不徹底だったことなどから混乱を招いたのだ。

「処理入力が容量オーバー」と発表

   システムトラブルの要因としては、ダイヤ改定に伴い変更したソフトの不具合も一般的には想定される。しかし、直近の大幅なダイヤ改定は、10年12月4日に東北新幹線の新青森駅が開業したことに伴うもので、すでに1か月以上が経っており、関係は薄そうだ。

   JR東日本は、11年1月18日午後になってシステムトラブルの原因について同社サイトなどで公表した。発表によると、2つの駅で降雪の影響によりポイントが切り替わらず、計24本の列車の進行停止などをシステム上で指示した。この変更入力がシステムの容量を一時的に超えてしまい、データ表示に異常が起きたのだという。何とも「脆弱なシステム」との印象を与えかねない原因発表となった。

   日本の新幹線を巡っては1月9日(日本時間)、前原誠司外相が高速鉄道計画のある米フロリダ州の知事と現地で会談し、トップセールスを行った。独仏や中国なども受注を目指している。前原外相らは会談時、「46年間無事故で平均遅延時間は30秒」と新幹線の安全性と正確な運行をウリにしていた。今回の新幹線システムトラブルは、海外ではどう報じられるのだろうか。

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