2024年 4月 18日 (木)

長谷川洋三の産業ウォッチ
三重野元日銀総裁の教え:感情は面(おもて)だけでなく背中にも現れる

「感情は面(おもて)だけでなく背中にも現れる、という趣旨の色紙をいただき、肝に銘じている」

   2012年4月15日に88歳で永眠した三重野康元日本銀行総裁を追想するのは日本銀行の白川方明総裁。ちょうど白川総裁の父親の年齢と近いということもあって「父のように慕っていた」という。

   6月11日、東京都内のホテルでお別れ会が開かれ、多数の関係者が出席した。

   三重野氏は、ちょうどバブルの絶境期から崩壊に至る1989年から1994年まで日銀総裁を務め、景気後退や金融機関の多額の不良債権処理などの難問に直面、中央銀行総裁として対応に奮闘した。白川総裁もまた国債暴落の幻影に脅かされながらインフレターゲット設定など経済の変わり目の乗り越えに腐心しており、先輩の教えを守っていきたいとの心境がにじみ出ていた。

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