閣僚の「身体検査」こうして実施する 飯島元秘書官が明かす「チェックリスト」

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   田中慶秋法相が、在任期間わずか23日で辞任した。体調不良を理由としているが、外国人献金問題や暴力団との交際発覚が背景にあるのは明白だ。

   短期間で次々に明るみに出たスキャンダル。野田佳彦首相は、どこを見ていたのか。任命責任は免れようはない。

最低でも直近2回の選挙での収支報告書を点検

野田首相は田中法相の「身体検査」をしなかったのか
野田首相は田中法相の「身体検査」をしなかったのか

   民主党政権下ではこれまでも、柳田稔元法相や鉢呂吉雄元経済産業相のように、「問題発言」が原因で辞任に追い込まれた閣僚がいる。田中法相と類似のケースとしては2011年3月、当時の前原誠司外相が在日外国人の献金問題で引責辞任している。

   辞任には至らなかったものの、問責決議が可決された閣僚は野田内閣だけでも、首相自身を除いて4人に上る。この中で前田武志元国土交通相は、選挙告示前に特定の候補者を支援する文書に署名した件が、また山岡賢次元消費者担当相(現・国民の生活が第一)はマルチ商法業者からの政治献金受け取りが理由とされた。4人とも、内閣改造の際に更迭されている。

   次々と起きる閣僚の交代劇に、「任命する前に『身体検査』をしていなかったのか」と疑問の声が上がっている。2012年10月24日放送の情報番組「モーニングバード!」(テレビ朝日系)には、小泉内閣で首相の秘書官を務めた飯島勲氏が登場、かつて実施した閣僚候補者に対する「身体検査」のポイントを説明した。

   重要事項は大きく分けて2点。ひとつは、過去の政治活動と発言だ。飯島氏によると、これから就任しようとしている閣僚ポストに関連して、これまでの政治歴の中で問題発言や行動があったかを調べるという。もうひとつは政治資金についてで、最低でも直近の2回の選挙における収支報告書を点検するとした。

   この2つを基礎とした「身体検査用チェックリスト」が、番組で紹介された。特に政治資金については選挙、政党支部、個人と項目が分けられ、それぞれでカネの流れを把握する必要があるという。加えて、もし気になることがあれば閣僚候補者本人に水面下で聞く、という項目もあった。最後に入ったのは「係争事案を抱えていないか」という内容だ。飯島氏は「田中法相には、この点だけしか調べてなかったのでは」と指摘していた。

「90%は公にされている情報で実行可能」

   田中法相の場合、本人が代表を務める政治団体が、外国人の経営する企業から2006~2009年に計42万円の政治献金を受け取ったとされる。政治資金規正法は、外国人からの寄付を禁じている。

   飯島氏の手法にしたがって、衆院議員である田中法相の過去2回の衆院選における政治資金の流れを追っていたらどうだっただろうか。直近の選挙は2005年と2009年に行われており、政治献金を受領したとみられる時期をカバーしていた。この期間の収支を確認しておけば、田中法相が閣僚として「不適格」ということが分かった可能性は高い。

   番組では挙げなかったが、ほかにも「身体検査」項目があるようだ。雑誌「プレジデント」2011年8月29日号に掲載された、元外務官僚で作家の佐藤優氏との対談記事の中で飯島氏は、「カネとオンナの問題を調べるほかに、内閣の政策についてきちんと賛同できる人間かというのも調査する」と述べていた。女性スキャンダルのような人間関係、首相に造反する恐れがないかといった政治家としての内面についても検査対象としたようだ。ただしその前段で、身体検査の「手のうち」はすべて明らかにはしないとも語っており、「飯島流」の核心には触れていないかもしれない。

   もうひとつ興味深いのは、検査は「誰にも頼ることなく、全体の90%は、公にされている情報で実行可能」と話している点だ。裏を返せば民主党政権では、こうした公開資料を丹念にチェックしていないために、田中法相をはじめ閣僚の辞任や交代が相次いでいるのではないか、とも推測できる。

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