「首輪の全裸少女」作品に市民団体が抗議 会田誠展は本当に「性差別」なのか

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   「四肢切断された全裸の少女が首輪をされて微笑んでいる」。東京・六本木の森美術館で開催中の会田誠展について、市民団体がこう指摘して「性差別」などと抗議している。森美術館では、対応を協議しているが、18歳未満は入れないギャラリーに展示するなど配慮したとしている。

   美術家の会田誠さん(47)は、エロ・グロ・美少女・戦争などをテーマに、絵画から映像、フィギュアまで手がける多彩なアートで知られる。刺激の強い作品も多いことから、今回が公的な美術館で開く初の個展になるそうだ。

森美術館の展示は、歴代上位に入るほどの大反響

会田誠さんもツイート
会田誠さんもツイート

   「天才でごめんなさい」と銘打った展示会は、2012年11月17日から13年3月31日の会期で開かれ、デビュー20年の集大成として作品約100点を並べてある。森美術館では、入館者数はまだ公表していないが、歴代の上位に入るほどの大反響だという。

   性的表現を含む刺激の強い作品については、特定ギャラリーに展示するとともに、公式サイト上でも告知している。「このような傾向の作品を不快に感じる方は、入場に際して事前にご了承いただきますようお願い致します」といった案内だ。

   ところが、大学教員などでつくる市民団体「ポルノ被害と性暴力を考える会」は、森美術館に対し1月25日付で抗議文を送ったことをサイト上で明らかにした。そこでは、会田さんの作品について、「残虐な児童ポルノであるだけでなく、きわめて下劣な性差別であるとともに障がい者差別でもあります」と指摘し、公的な美術館で展示していることを批判している。抗議文は、考える会の代表世話人として、婦人保護施設長の横田千代子さんら4人の連名になっていた。

   森美術館では、取材に対し、抗議文が28日に着いたことを認め、広報担当者が「どのように回答するか調整中ですので、抗議についてのコメントはまだ出せません」と話した。考える会では、1月下旬か2月上旬の話し合いを求めているが、その対応も協議中だとしている。

会田誠さん「だんまりを決め込むつもりはない」

   会田誠さんは、森美術館の公式ブログで、春画などもみなコソコソ見ていたとして、自らのギャラリーがあるので無理してまで美術館に飾ってほしいとは思わなかったと、インタビューに明かしていた。そんな中で、森美術館が展示会に踏み切ったのはなぜなのか。

「彼は現代美術の非常に優れた作家であり、ここできちんと取り上げることが大事だと考えました。刺激の強い作品が含まれますので、それらは特定のギャラリーに集め、お客さまには知らせています。芸術作品ですので、特に警察に事前の相談はしませんでした」(広報担当者)

   ポルノ被害と性暴力を考える会では、特定ギャラリーの外でキングギドラの頭部が女性の局部に挿入されている作品が展示されていたと抗議文の中で主張したが、この点については、「当初から特定ギャラリーに飾ってあり、事実と違います」と言っている。

   ただ、首輪の全裸少女もある「犬」シリーズの作品などを公式ブログで紹介していたとの主張は認め、2013年1月28日に削除したことを明らかにした。広報担当者は、「考える会からご指摘があり、特定ギャラリーにある作品であることを配慮しました」と説明している。

   考える会の主張については、会田さん自身もツイッターで発言し、「だんまりを決め込むつもりはありません。必要とあらば出向き、誠心誠意お答えするつもりです」と明かした。作品については、こうも言っている。

「『犬』は『お芸術とポルノの境界は果たして自明のものなのか?』という問いのための試薬のようなものです。問いをより先鋭化するため、切断や動物扱いという絶対悪の図像を選択しました。多くの人が指摘する通り、このたびの喧々囂々の議論は、最初から作品に内在していたものでしょう」

   ネット上では、作品に嫌悪感を示す声も一部である。しかし、考える会の主張については、「ただの気に入らないモノへの弾圧に過ぎないと思うけど」「一方的に問題視して、あおるだけの言いがかり」などと冷ややかな声が多い。

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