2024年 4月 29日 (月)

文春、新潮で「スキャンダル」報道続く 自民、参院選前に「ゆるみ」、公認取り消しも

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   東京都議会選で「完勝」を果たすなど高支持率に支えられて好調が続く自民党だが、足元を見ると実はスキャンダルが続出している。週刊誌報道をきっかけに参院選候補2人の公認が取り消されたほか、相次いで幹部の女性スキャンダルも明らかになっている。参院選までは「自民一人勝ち」の様相だが、それ以降の見通しは不透明だ。

公認取り消された候補の声明文が「うり二つ」

   ここ半月で比例区から出馬予定だった候補が相次いでスキャンダルを原因に公認を取り消されている。6月10日には、元女優の田島みわ氏(49)の公認を取り消した。「週刊文春」に元暴力団組長との愛人関係を指摘されていたことが原因だ。

   6月26日には、ドッグトレーナーの田辺久人氏(53)の公認を取り消した。「週刊新潮」に、元暴力団関係者との関係を指摘されていたためだ。公認取り消しは他の候補に与える影響を考慮したためだという。

   公認を取り消された2人は、ウェブサイトで公認を「辞退」したことを表明しているが、いずれも週刊誌報道のどの部分に反論しているのか不明だ。どういう訳か内容そのものもうりふたつ。「コピペ」との指摘は免れない。

   「関係各所に指示を仰ぎつつ、毅然とした対応を致して参りましたが、まずは、私自身の身の潔白を明らかにすることが大切だと考え、断腸の思いで、公認を辞退させて頂くことと致しました」(田島氏)

   「本件については、法的対応を含めて関係各所に指示を仰ぎつつ、毅然とした対応を致して参りましたが、私自身の身の潔白を明らかにすることが大切だと考え、断腸の思いで公認を辞退させて頂くことと致しました」(田辺氏)

佐田氏はホテルから出てくる様子を撮られる

   「身体検査」のずさんさや、公認取り消し後の対応のお粗末さは、現時点では高支持率に覆い隠される形で大きな問題にはなっていない。だが、6月27日発売の「週刊新潮」と「週刊文春」で新たなスキャンダルが明らかになり、風向きが変わる可能性もある。

   新潮は、自民党の佐田玄一郎衆院議運委員長(60)が1回4万円で20歳の女子大生を買春したと指摘。佐田氏が東京・湯島のラブホテルから出てくる様子も写真に収められている。

   なお、佐田氏は06年9月に発足した第1次安倍内閣で行革担当相として入閣したが、12年に事務所費問題で辞職している。

   一方の文春は、西村康稔内閣府副大臣(50)が12年7月にベトナムのハノイを訪問した際、カラオケクラブの女性3人をホテルの自室に連れ込んで買春行為に及んだと指摘している(記事中で西村氏は事実関係を否定)。

菅官房長官、西村氏について「本人が事実関係を否定していますから…」

   安倍政権は「守り」の姿勢を強めている様子だ。菅義偉官房長官は6月27日午前の会見で、佐田氏については

「そうした報道が出ているということは私も承知している。ただ、党の問題、院の問題なので、そちらで適当に適切に対応されるだろうと思う。事実関係については私は聞いていない」

と関知しないとの立場。西村氏については、

「本人から私が話を聞いた。副大臣ですから。本人は事実関係を否定していたので、そのように思っている」

とスキャンダルそのものを否定した。辞任の必要性については、

「本人が事実関係を否定していますから…」

と苦笑いした。参院選への影響について聞かれると、

「そこはないと思います」

と断言した。

   なお、佐田氏は衆院議運委員長を辞任する意向を表明したとされるが、菅官房長官は同日午後の会見で

「聞いていません」

と確認を避けた。

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