2024年 4月 19日 (金)

「回復鮮明」か「足踏み状態」なのか 輸出の現状、大手新聞の見方も分かれる

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   貿易収支が分かれ道に立っているようだ。引き続き高水準の赤字が続く一方、アベノミクスの最初の効果である円安を背景に輸出額が増加を続けている。このまま輸出は順調に回復を続けるのか、失速するのか、海外の景気動向も含め注視する必要がありそうだ。

   財務省が2013年8月19日発表した7月の貿易統計(速報)は、円安を追い風に輸出額が前年同月比12.2%増の5兆9620億円と5カ月連続の増加を記録した。しかし、輸入が19.6%増の6兆9860億円と、7月として過去2番目の水準に膨らんだのが響き、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は1兆240億円の赤字と、半年ぶりに1兆円を上回った。7月としては過去最大で、赤字は13カ月連続だ。

輸入額を押し上げたのは原油とLNG

   輸入額を押し上げたのは原油(前年比30.2%増)と液化天然ガス(LNG、同16.9%増)。原発がほぼ全面的に止まり火力発電への依存が高まったところに猛暑が襲い、発電燃料の輸入が大きく増えたのが主因。株価の持ち直しに伴う個人消費の好調で欧州からの高級車の輸入などが伸びたのも特徴だ。

   一方の輸出額は、比較可能な1979年以降で7月としては過去5番目に多かった。国・地域別では自動車が好調な米国向けが同18.4%増の1兆1059億円と最も多く、欧州連合(EU)向けは16.6%増の5872億円。中国は9.5%増の1兆1045億円 だった。

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