2024年 4月 20日 (土)

「日中偶発軍事衝突」は起こるのか(1)
中国「武装漁民」が尖閣上陸 自衛隊はすぐには出動できず、占拠は必至
元統幕学校副校長・川村純彦氏に聞く(上)

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「制空権」」取ることが一番大事

―― いずれにしても、まず自衛隊を出動させることになる。そうなれば「武装漁民」を追い出せるのでしょうか。

川村:近代戦で一番大事なのは航空優勢(制空権)を取ることです。今後しばらくは、総合戦力に勝る航空自衛隊の力で大丈夫でしょう。那覇から航空自衛隊機が出撃しますし、民間航空会社が訓練に使っていた下地島空港を使えば、さらに万全です。これが第一。そうなれば、中国の艦船は来られなくなります。仮に航空優勢が取れない場合でも、中国は船で銃弾や食料を島に運ぶという兵たんの問題を抱えています。中国の補給路を断てるという点でも自衛隊が有利です。
   中国が物資を島に輸送する方法としては、飛行機からパラシュートで落とすか船で運ぶかですが、飛行機で運べる量は限られており、また船で運ぶのは周辺に日本の潜水艦がいるので難しい。海上自衛隊と中国海軍の決定的な差は、対潜水艦戦の能力です。中国海軍には海上自衛隊の潜水艦に有効に対処する能力はないとみています。
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