2024年 3月 29日 (金)

超ド級の骨肉バトル 大塚家具、ドロドロ争奪戦

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   会社経営の主導権をめぐり対立している家具・インテリア大手の大塚家具の、父と娘の争いは、とうとう株主が議決権行使の委任状を集める「プロキシーファイト」に持ち込まれた。

   これまで3度も繰り返された、父・大塚勝久会長(71)と長女・久美子社長(47)のトップ交代劇は、「やられたら、やりかえす」異常な事態となっている。

父・娘、早くも大株主の説得に走る

父と娘、委任状争奪戦の勝者ははたして・・・(画像は、大塚家具のホームページ)
父と娘、委任状争奪戦の勝者ははたして・・・(画像は、大塚家具のホームページ)

   父・大塚勝久会長は2015年2月25日夜に記者会見し、長女の久美子社長を解任して自身を取締役にする株主提案を3月27日の株主総会で可決するため、株主から議決権行使の委任状を集める考えを示した。

   勝久会長は委任状争奪戦(プロキシーファイト)に向けて、他の大株主を説得に回るという。

   この日の会見で、勝久会長は久美子社長について、「営業経験も少なく、経営できるとは思わない」と批判。創業家の資産管理会社(ききょう企画)が保有する同社の株式をめぐり、久美子社長が不正な手段で名義変更したなどとして、株式の返還を求める民事訴訟を東京地裁に起こしたことも明らかにした。

   一方、久美子社長は翌26日午後、中期経営計画の説明会に出席。冒頭、勝久会長が前夜に行った記者会見を受けて、「社業を安定、発展させることが私の責務」と説明。自身の解任を求められたことに真っ向から反論するとともに、新たな経営体制のもとで業務を立て直す考えを改めて示した。

   勝久会長の長男で専務の勝之氏(45)を含む役員4人らが、25日の会見に同席したことに対して、「このような演出に社員を巻き込む結果となったことを申し訳なく思っている」としながらも、社長としての資質を問われると、「(14年7月に勝久会長が社長に復帰してから)半年間で2度も業績の下方修正をしている」と話し、勝久会長のほうが経営に不適格との見方を示した。

   委任状争奪戦に向けて、久美子社長は「すでに大株主に接触している。当然、こちらも同じことをしなければいけない」と説明した。ただ、接触した株主から実際に賛同を得たかどうかについては「回答は差し控える」として明らかにしなかった。

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