2024年 4月 19日 (金)

委員長席に二度も「ダイブ」を敢行 民主小西洋之議員は加害者なのか被害者なのか

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

   「なんだ、コラ!」「邪魔するな!」「あぁ?」。参院特別委員会の鴻池祥肇委員長の席を取り囲む国会議員たちの間で怒号が飛び交い、押し合いへし合いの乱闘になった。

   民主党はじめ野党からは与党の「暴力」があったとする主張が出ている。民主党の小西洋之氏が与党議員へのボディプレスばりの「ダイビング」をしたり、それを自民党・佐藤正久氏がグーを突き出し「迎撃」したりするような場面があり、どちらが先に仕掛けたのかは判然としない。

  • ダイビングした小西氏を佐藤氏が「迎撃」?(写真:ロイター/アフロ)
    ダイビングした小西氏を佐藤氏が「迎撃」?(写真:ロイター/アフロ)
  • ダイビングした小西氏を佐藤氏が「迎撃」?(写真:ロイター/アフロ)

1度は飛距離が足りず、あっさり押し戻される

   採決をめぐる乱闘は、不信任動議が否決された鴻池氏が委員長席に座った直後に起きた。民主党の福山哲郎氏が何かを言いながら近づくと、自民党のヒゲの隊長こと佐藤正久氏も歩み寄る。すると突如、与野党議員は堰を切ったように自席を飛び出し、委員長席にワッと押し寄せた。手を大きく回して、誰かに指示するような議員がいたが、与野党どちらか分からない。

   鴻池氏を自民党議員が取り囲むと、民主党ほか野党議員が殺到。スーツをつかみ合い、人の上に飛び乗るなど、もみくちゃになった。男性の「暴力やめろ」という声に、女性が「あなたが叩いたんでしょ」と金きり声を上げるなど、収拾がつかない状態だった。眼鏡が吹き飛ばされた議員もいた。

   特に注目が集まったのは、民主・小西洋之氏の「ダイビング」だ。同氏の行動はネットで大注目され、一日にして「ダイブ小西」とあだ名がついた。

   小西氏は委員長席後ろの窓枠に足をかけ、人垣へ倒れ込むようにダイブ。1度は飛距離が足りず、あっさり押し戻された。あきらめず再び挑戦し、今度は勢いよく踏み切ってダイビングを敢行。複数の与党議員の首もとにプロレスの「ボディプレス」をぶちかますようになだれ込んだ。

   しかし佐藤氏がすかさず「迎撃」。小西氏の顔面をグーで払いのけると、小西氏は人垣から落下していった。

自民党の女性議員が投げ飛ばされた?

   この時のことを小西氏は採決後にツイッターで、

「私は誰かから殴られたのではないかと心配を頂きましたが、下から二人がかりで引きずり降ろされたタイミングと、丁度重なって見えるだけでした」
「誰にも暴力は振るってないし、また、振るわれてもいません」

と振り返った。

   しかし4時間後、何らかの指摘があったのか不明だが「別の映像と勘違いでした」と言葉を翻し、

「憲法を守るため必死で気付きませんでしたが、顔を殴られていました」

と説明。腫れがあり、医務室で液状湿布の手当をしてもらったという。蹴られた傷もあるとし、すりむいた足の写真を投稿した。

   さらに、

「映像で観る限り故意の技巧的殴打のようですが、背後からの引きもあり倒れたと理解しています」

とツイート。

   押し合いへし合いの中で、与野党問わず暴力と思われる行為は多数あったようだ。次世代の党の和田政宗氏は9月18日ツイッターで、民主・徳永エリ氏が参院本会議で暴力採決だと批判したことについて、

「自党の男性議員が自民党の大沼みずほ議員を投げ飛ばし負傷させた件は触れないのか」

と投稿している。

姉妹サイト
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中