2024年 3月 19日 (火)

セーラー服女子学生の聖地は? 京都説に「福岡の逆襲」

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   女子学生の制服の定番とも言える「セーラー服」は、福岡市の福岡女学院が発祥だというのが「通説」だとされてきたが、ここ10年ほどで京都市の平安女学院が「初」だとする異論も出てきた。

   実はこの「初」は、「セーラー服」の定義によって変わってくる。福岡の町おこし団体はこのほど、福岡女学院の跡地前に「セーラー服発祥の地」と書かれた案内板を設置し、「元祖」をアピールした。

  • 福岡女学院の跡地前に「セーラー服発祥の地」と書かれた案内板が設置された(eco musee はかた博物館 提供)
    福岡女学院の跡地前に「セーラー服発祥の地」と書かれた案内板が設置された(eco musee はかた博物館 提供)
  • 福岡女学院の跡地前に設置された案内板(eco musee はかた博物館 提供)
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  • 福岡女学院の跡地前に設置された案内板(eco musee はかた博物館 提供)
    福岡女学院の跡地前に設置された案内板(eco musee はかた博物館 提供)
  • 福岡女学院の跡地前に設置された案内板(eco musee はかた博物館 提供)
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  • 福岡女学院の跡地前に設置された案内板(eco musee はかた博物館 提供)
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10年前の制服メーカーの調査で「福岡説覆る」?

   福岡女学院は1885年に創立された福岡市内では有数の「お嬢様学校」。女優の牧瀬里穂さんや歌手の広瀬香美さんらの出身校としても知られる。1915年(大正4年)に着任したエリザベス・リー校長が、3年の歳月と8回の試作を経て、1921年にセーラー服を正式に制服として採用。翌1922年から全校生徒が着用を始めた。

   これが1980年代ごろから「日本で最初のセーラー服」と報じられ「通説」となったが、2007年に制服メーカー「トンボ」(岡山市)が、平安女学院が福岡女学院よりも早い1920年11月にセーラー服を採用したことを確認した、とする調査結果を発表。当時の新聞は

「元祖『セーラー服』は京都 大正9年 通説・福岡の前年」(産経新聞)
「セーラー服、元祖は京都? 福岡女学院より1年早く――メーカー調査」(日本経済新聞)
「セーラー服第1号、京都だった 1920年採用、福岡説覆る」(朝日新聞)
「セーラー服元祖 1921年・福岡女学院でなかった!? メーカー新見解 1920年・平安女学院1年早く」(西日本新聞)

などと報じ、「通説」が覆ったとの見方も広がった。ただ、この「初めて」には一定の条件がある。トンボがウェブサイトに掲載した説明によると、最も早く制服に「洋服」を導入したのが平安女学院だというのは「異論のないところ」だとしながらも、平安女学院は「セーラー衿の付いた濃色のワンピース型」。だが、

「現在一般的にセーラー服と呼ばれている上下セパレート型でリボンのついた洋服を採用し、しかも、それをそのまま継続している学校という点では、福岡女学院が最初だといえます」

などとして、「セーラー服」の定義によってどちらも「初」になり得るとの見方だ。

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