「美術授業でセクハラやり放題」三重大准教授ついにクビ
――女子学生にセクハラ行為を繰り返した三重大学教育学部の准教授が、先日諭旨解雇となりました。この問題に深層にせまります。阿部哲子アナの明快なイントロ。
番組はまず性的嫌がらせの実例を再現する。
「今日はどんな色の下着をはいてるの?」と執拗に迫りワイセツな言葉を浴びせる。「キミ、髪を切ったらもっとかわいくなるよ」と無理やり髪の毛を切ってついにオカッパにしてしまう。カラオケ店で女子学生に馬乗りになり、トランクス1枚の裸になってセクハラのやり放題。
日常的なセクハラでは、教室で行われたのは体をさわる行為だ。美術担当の准教授は「モデルをさわることで人間らしいいい作品ができる」という持論で、デッサンをしている女子大生のからだをさわりまくっていた。
抗議すると「単位をやらないよ」と暴言。
大学サイドは過去2度にわたってセクハラを理由に減給処分、出勤停止命令。それでも12年間、東京芸大出身の「一風変わった芸術家センセイ」でまかり通っていた。
そして、今回やっと退職金が支払われる論旨免職。なぜ今頃になって? なぜ懲戒免職ではないのか。「大学側の対応は甘い!」怒りながら加藤浩次。
弁護士の八代英輝はいう。「大学は裁判で訴えられることしか考えていない。一番考えなければならないのは学生でしょう。問題教師だったら赴任したその時から隔離すべきだった」
事件はマスコミやインターネットで広範囲に伝わって、三重大は大きくイメージダウンした。訴訟を恐れた結果といっていいようだ。
それよりもセクハラ被害を受けた女子学生の心のキズは深い。
さかもと未明がばっさり。「このセンセイ、とっくにクビにするべきだった」。