ゴミみたいなものがカネになる 「環境ビジネス」は不思議な仕事

2007/10/15      このエントリーを含むはてなブックマーク はてなRSSに追加 この記事を含むECナビ人気ニュース   Yahoo!ブックマークに登録   newsing it!   コメント(1)  

   何かと耳にする「排出権ビジネス」という言葉。今回のプロフェッショナルは、この排出権の売買を行う環境金融コンサルタント・吉高まり。

   そもそも「排出権ビジネス」なるものはどういった仕組みのものなのか。私はよく理解しないまま聞き流してきた節があるのだが……

   2年前に発効され、二酸化炭素などの温室効果ガスの削減を各先進国に義務づけたのが「京都議定書」。1990年の排出量を基準にして、日本は6%の削減を求められている。しかし、自国で目標を達成するのはなかなか難しい。そこで自国でオーバーした分だけ他の国から温室効果ガスを排出する権利、すなわち「排出権」を買い取る。削減義務のない発展途上国に赴き、その地で温室効果ガスの発生を抑制させ、その抑制分を自国の排出権にあてるのだ。

   吉高の仕事は、排出権を生み出すプランを考えること。

   ある途上国の精米所に、大量の籾殻が捨てられていた。吉高はその企業で発電に使われていたディーゼルエンジンを廃止させ、代わりにその籾殻を使った発電に切り替えさせた。その結果、エンジンから発せられる温室効果ガスが削減され、国連で承認された後、その分の排出権が2億円で売られることになった。

   ゴミだとしか思われていなかったものがお金になる。間違いなく前世紀にはないビジネスだ。

   茂木健一郎が「人々が金銭的な利益を追求しても、結果として環境が保護されるというのは画期的なスキームだと思いますね」とコメント。それに対して吉高は「プロセスは簡単ではないんですけど」とした後に、自身のスタンスを語った。

   「先進国に住んでいる人間として、途上国に押しつけるとかいうことはしたくないと思っていて、お互いにイコールの立場でフェアな形でお仕事をしたいって思っています」

   フェアな立場で仕事をする。お互いにそれぞれのメリットを明らかにした上で、上下の関係を築かずに取引をする、ということか。国をまたいで活躍するには、どんな国の相手とも"フェア"に接することが大切。いや、どんな時であれ"フェア"でいることの精神を保つということは、今本当に求められていることなんじゃないかと思う。

NHK プロフェッショナル 仕事の流儀 「あえて、困難な道を行け~環境金融コンサルタント・吉高まり」(2007年10月9日放送)

慶応大学・がくちゃん
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