2024年 3月 29日 (金)

舛添大臣に「突出するな」と官僚が指示?

   “お宝、埋蔵金”に匹敵する独立行政法人の整理・合理化計画。この計画策定のため、所管する各省庁の大臣に直談判し、苦戦中の渡辺行革担当相が『朝ズバッ!』に生出演した。

(整理・合理化)やりたい独法に印つけて・・・

   今週3日から始まった直談判、6省を回って廃止や統合、民営化を訴えたが、拒否やらゼロ回答やらでまさに「孤軍奮闘」「孤立無援」。それどころか身内から横ヤリが入る始末だ。

   昨日(6日)、厚労省所管の「雇用・能力開発機構」の職業訓練施設を視察中に、町村官房長官から渡辺氏の携帯電話に一本の電話が。どうやら農水省所管の研究機関の統合などを拒否した若林農水相を「役人そのもの」と批判したことで、「そういうことをいうな」と叱責されたらしい。

   その抵抗のすごさに、元宮城県知事の浅野史郎氏は「死守しますよ。各省庁にヒヤリングしても、『必要』という答えが帰ってくるのは当然、役人の本能です」という。

   その“本能”の一部を渡辺氏が暴露した。「舛添厚労相と話をしていたら、厚労省の役人から『突出しないようにして下さい』といわれたそうです。 各役所が、例えば“1つしか出さないようにしょう”とか、談合している可能性がある」と指摘した。

   福田首相は「どういう方法を取ろうと成果を上げてほしい。成果を上げてくれなきゃ困るんだな~」と言い、渡辺氏も「首相は大変やる気がありますよ。私はハッパをかけられてやっていますから」と、絆の強さを強調するのだが...。町村官房長官の小姑的な叱責を見ると、政府部内で早くも断層か地割れ現象が?と疑いたくなる。

   みのが「これは絶対やりたいという独法に、パッ、パッと印をつけてくけれと言ったらまずいですかね!」と注文。これに渡辺氏は102の独法が列記されたボードを指し、「日本万国博覧会記念機構。公園になっている大阪万博の跡地管理ですよ。こんなの大阪府に移管すればいい」。

   さらに「それと日本スポーツ振興センターのtotoね。これも助成金ひねり出すためにサッカーくじを始めた。ところが、264億円の大穴をあけて、助成金どころでない」。

   102の独法の人件費、事業費に年間3兆5235億円(2007年度)の税金が使われ、各省庁から天下った201人(06年10月現在)の官僚が独法の役員になっているという」。渡辺執刀医のもとで、いま外科手術をしないと、根絶できない。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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