「ぶっ飛んでる」角川春樹さんと生放送 胃薬飲んで迎えた本番で・・・ 1度目、銀座の雑踏にひっそりとたたずむ1軒のバーで。 2度目、神田にある事務所の社長室にて。 3度目、渋谷のラジオスタジオにて。 その人とは、角川春樹さん。 誰もが知っている、そして誰もが知らない人の1人ではないだろうか? 角川さんに関しては、角川映画のブームを作ったメディアミックスの偉業と、過去の出来事、そして突飛ともとれる言動から、様々な憶測が飛び交い、人によってイメージも異なると思う。 私もお会いするまでは、怖くて近寄りがたいイメージがあった。 しかし、お会いして1度目、怖いイメージは払しょくされた。誰ともフランクにお話する方だとわかった。 2度目、やはりこの方は近寄りがたい人だと改めて思った。思考内容があまりにも先に行き過ぎている。要は、ぶっとんでいて、凡人にはなかなか理解しづらい。何度か話を聞けば理解できるだろうが、1度だけ聞いた人がスッとふに落ちる理論でもない。ラジオの生放送で、大丈夫か?正直、不安になった。 3度目、不安な気持ちを抱えたまま、胃薬を飲んで迎えた生放送本番の日。 意気揚々と局入りされる角川さんを玄関でお迎えして、その気持ちは吹き飛んだ。 よし、今日はいける!これは確実に前代未聞のバトルトークになる。角川さんから感じられる、前進していくパワーを感じたからだ。そして、それは現実となった。 番組ホストの山本晋也カントクの迎え撃つ側の気合と、角川さんのエネルギーが目には見えないにしろ、ぶつかり、丁々発止で番組はスタートした。 角川家に生まれ、タイプは正反対にしても、性格はどこか似ていた父との対立。父親に猛反対された中でのメディアミックス展開と、その大成功。父の亡きあと、二か月間夢にうなされ、そこで初めて、父は反対するだけでなく自分を守ってくれていた存在だったと気づいたこと。その「当てればこっちのモンですよ」の角川映画ヒットの原点には、やはり書籍があった。原作本の版権を手に入れて、そこから仕掛ければいい。やるんだったら、ひんしゅくを買われようが、やるべきだ!と。 ところで、角川さんの改革は、意外にも身近なところでも感じられる。 文庫本に帯をつけ、本を読み捨てにし、布のしおりをやめたのも、角川さんのアイディアらしい。あの布のしおりは今でも手作業でつけるらしく、コストがかかる。そこで、紙のしおりをつけてはどうか?さらにそのしおりを広告に使ったら一石二鳥になるんじゃないか?と。今、手にしている文庫本のスタイルは、こうして出来上がっていたのだ。 怖くて近寄りがたい人は、実は私たちの生活にとても身近なところにいた。 なにがおこってもおかしくない生放送を無事に終えた今、私の中で角川さんのイメージは、変わった。建前もなく、正直になんでも真っ向から話をする人。 人は見かけが9割というが、案外世の中そうでもないらしい。 踊るオサムン
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