2024年 4月 25日 (木)

官僚は作為ナシ 川田龍平「オノロケ」はなす術ナシ

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   薬害エイズ被害者の川田龍平・参院議員(32)が、結婚したことを明らかにした。お相手は、ジャーナリストの堤未果さん(36)。昨2007年の選挙前から、ずっと川田さんを支えてきたひとだった。

快挙ですよ

   川田議員はむろん、この手の会見は初めてで、「慣れてないので」と切り出したが、言葉ははっきりしていた。「未果さんは、美しくて可愛くて上品。話していて楽しい」

   未果さんは、アメリカ留学のあと、証券会社などで働いたが、9.11事件に遭遇したことから、ジャーナリストとして活動してきて、2年前に知り合った。

   「龍平さんは、大変な境遇だったにもかかわらず、常に人を信じて進んできた人。公人として24時間緊張しているので、帰ってきたときには安らげるように」という。

   川田議員は、生後6カ月で血友病と診断され、治療の過程でHIVに感染した。10歳のとき母から感染を知らされ、1993年薬害エイズ訴訟の原告となる。そして19歳だった95年に、実名を公表。「被害を訴えたいのとエイズのイメージを変えたい」と訴えた。

   その後の歩みは知っての通りだが、病気が病気だけに、結婚はおろか、「ここまで生きられるとは思っていなかった」という。それだけに、「できれば子どもをつくりたい。自然体で生きたい」という思いは痛切だ。

   同じHIV訴訟の原告代表をつとめ、一足先に国会議員になっている家西悟参院議員は、13年前に結婚し子どもがいるが、HIVに感染しなかった。「感染してからも人生がある」と、川田さんにエールを送った。

   川田さんは会見で、「結婚して大きな変化があった」といった。「これまで長く生きられるとは思っていなかったが、初めて、未果さんより1日でも長く生きたいと思った。生きて彼女を守りたい」と。

   みのもんたは、感動をすぐ口にする。「この一言に参りました。がつんときました。……快挙ですよ」と手放しだった。

   皮肉というのか、ちょうど同じ日、最高裁は薬害エイズ裁判の厚生省ルートで、元生物製剤課長の上告を棄却、有罪が確定した。官僚がするべきことをしなかった「不作為」で刑事責任が確定したのは、初めてだ。

   見回せばいま、C型肝炎、年金など役人の「不作為」があふれている。根底にある役人の怠慢を防ぐためにも、責任の追及は必要だろう。川田さんらの出番ではないか。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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