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都はるみ「手記」で浮き彫りになったこと

2008/4/14 12:57

   内縁の夫、中村一好(60)が今月4月4日自殺したことに関して、歌手、都はるみ(60)が手記を公にした。

悲しみがにじみ出ている

   手記は、書き出しで「私はいまだにこの事実が信じられません。なぜこのようなことを彼がしたのか、その原因について…考え続けていますが、思い当たることがなく、事故だったのではないかと思わざるを得ないほどです」と、今の胸中を明かした。

   遺書はなく、自殺の原因は何だったのか不明なのだが…まず精神科医の和田秀樹医師が、医師の立場で次のように原因を。

   「はるみさんの手記をみると、初老期のうつ病の典型的パターンです。神経と神経を結ぶセロトンという物質が年と共に少なくなると、とにかく生きているのが嫌になる」

   「酒で紛らわそうとしてさらに飲む。するとセロトンはますます減っていくのです」

   確かに手記はこの後、酒びたりになった中村をやめさせようとする都はるみさんの苦悩が書かれている。

   「ただここ数年、中村の酒量は増え毎晩呑んでは自棄になっていました…何度も何度も約束したのに、どうしても止めることができませんでした」

   さらに手記は続く。

   「葬儀はご遺族の方の希望で、ご遺族のみで済ませました。私もまた遠くから彼とお別れさせていただきました」

   「なぜ彼を思いとどまらせることができなかったのか…。彼の思い出とともに、この責めを引き受けていこうと思います」

   この手記に作家の吉永は「結局酒を飲んでやけくそになっていくのをそばで見ている辛さ、あげくの果てに…はるみさんの辛さが迫ってきますね。遠くからしかお別れできない事実を突き付けられる。抑制のきいた文章の中にその悲しみがにじみ出ている」と。

   音楽プロデューサーの酒井政利は次のように語る。

   「逆に垣間見えたのは中村さん自身が生きている時の辛い思い。はるみさんは数々のヒット曲を持っている。しかし、それは中村さんの担当する以前のもの。中村さんは、それを超えたかったが、超えられなかった。愛している者同士がプロデューサーと歌手の場合、客観性を欠くというか、難しい面がある」

   都はるみさんは「私にできることは歌い続けること」だという。今月16日のコンサートも予定通り行われるという。

文  モンブラン | 似顔絵 池田マコト

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