被告のためなら「何でもあり」論 高木美保が大反論

2008/4/23      twitterでつぶやく このエントリーを含むはてなブックマーク はてなRSSに追加 この記事をBuzzurlにブックマークする この記事をクリップ! Yahoo!ブックマークに登録 newsing it!   コメント(17)   印刷

    昨日(4月22日)に高裁で死刑判決が出た光市母子殺害事件。1、2審では出なかった「死者復活儀式」などの主張を巡りスタジオで意見が対立した。

   ゲストの酒井幸弁護士は一般論として、弁護士は被告の有利になることを見逃してはいけない、被告の立場で主張し検察の主張する「真実」と突き合わせることで真実に迫る、と弁護士の仕事を説明した。

   この解説の背景には、今回の裁判を巡る弁護士批判及びマスコミ・世論への批判がある。差し戻し審で新たに出た形の「死後暴行でなく復活の儀式」「遺体を押入れに入れたのはドラえもんに何とかしてもらいたかったから」などの主張を巡り、当初弁護士側へ批判が出た。「トンデモない主張で遺族を侮辱するものだ」などで、実際遺族の本村洋さんは、怒りを表明していた。

   一方、こうした世論、それを報じるマスコミに対し、被告へ有利になるために全力を尽くすのが弁護士の仕事であって、「感情論」で弁護士主張を批判するのは許されない、という主張も出た。結局高裁判決は「荒唐無稽」と弁護側主張を切り捨てた訳だが。

   スタジオに話を戻すと、酒井の話に高木美保が口をはさんだ。自身は死刑廃止も議論すべきという考えだと断った上でだ。弁護士は、世論が荒唐無稽と受け止めるような主張であっても、それは戦略だから、それがプロとしての仕事だからと主張するが、おかしいのではないか、と。裁判員制度スタートが迫る中、真実は何なのかを考える「素人」にも理解できる主張をしないと、「戦略だから」「被告に有利な主張をするのは義務だから」では、通用しないのではないか、という趣旨だった。「素人は黙ってろ」式の発想ではなく、世論に耳を傾けるべきだという訳だ。

   小倉智昭は、裁判の劇場型化への懸念を表明し、「復活儀式」などの主張が真実でないと決めてかかることの危険性も指摘した。

   裁判員制度で「素人」ではいられなくなる「素人」は、弁護士業界の「常識」を受け入れるべきなのか、それとも逆なのか。議論は続きそうだ。

文  赤坂和郎 | 似顔絵 池田マコト
             

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