「一流同士」に打ち勝つチームワーク 茶葉の世界

2008/6/22      このエントリーを含むはてなブックマーク はてなRSSに追加 この記事を含むECナビ人気ニュース   Yahoo!ブックマークに登録   newsing it!   コメント  

   今回の「プロフェッショナル 仕事の流儀」ゲストは、お茶のプロ。煎れられたお茶から品種・産地・時期を当てる、まさにお茶のソムリエコンクールのような大会で圧倒的な強さを誇る男、前田文男。

   前田は、お茶を仕入れ、ブレンドして出荷する茶師と呼ばれる職人。普段何気なく飲んでいるお茶だが、実は様々な手順を踏んで我々の手元に届いている。まず、茶葉を購入するところから。茶番仲介業者の所へ赴く。そこで自分が思う茶葉を選ぶ。しかし前田はゆっくり一つ一つ茶葉を眺め、香りなどを確認するわけではない。遠くからぱっと見て、直感で選ぶ。

   また、お茶の品質もあまり問わないという。例えば、葉がいびつに曲がり、余分な葉が絡みついているお茶。そのような茶葉は味を損ねるらしいので、敬遠されがち。しかし前田はそのような茶葉でも、内容の良いものであれば構わず仕入れる。曲がった部分を断ち切り、形を整える。質の悪い軽い葉を、除去する。古典的な方法で茶を『磨く』。

   こうして仕上げられたお茶はだが、単一の茶葉だけを店頭で販売させることは一般的にはあまり無いらしい。様々な地方の、様々な特徴のお茶をブレンドして仕上げる。それを合組という。良いお茶同士を組み合わせれば、おいしいお茶になるかといえばそうではない。大切なのはお茶同士のチームワーク。「欠点もあれば、長所もある。その長所を引き出してやることによって一つのいいチームができる。相手を引き立たせるっていうんですかね」

   それを聞いて、香水の調香の話を思い出した。とても良い香りの香水も、様々な香りをブレンドして仕上げられる。その基となる香りの中には、それだけだととても嗅げないような香りのものがあるという。どんな世界でも『完璧なもの同士がチームを組んでも失敗する』という事だろうか。

慶応大学・がくちゃん
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