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余命宣告の先の「希望」 向き合う看護師の思い

2008/6/29      このエントリーを含むはてなブックマーク はてなRSSに追加 この記事を含むECナビ人気ニュース   Yahoo!ブックマークに登録   newsing it!   コメント  

   今回の「プロフェッショナル 仕事の流儀」ゲストは、末期のがんを患った人が最後の人生を過ごす場所『ホスピス』で、がん看護専門看護師として働く、田村恵子。

   「がん」は治すことの出来る病気として、前向きに認識している人が増えてきていると少し前に朝のテレビで聞いたことがある。日本人の2人に1人はがんにかかるのだそうだ。ポピュラーな病気なのだから、治療できるのだから、前向きに生きましょうということを番組では言いたかったのかも知れない。だが、日本人の3人に1人はがんで命を落とすということもまた事実。手術の甲斐無く、または手術の余地無く、残りの命を生きている人もいる。

   余命を宣告された人の気持ちは、テレビの画面を通してただ何となく感じる事しかできない。どん底に突き落とされた思いの患者と向き合い、精神的な治療をするのが彼女の仕事だ。

   例えばホスピスを離れて自宅で過ごすことになった患者。痛みはおさまったようで、そうなれば残りの人生は家族と過ごしたいと誰もが思うことだろう。しかし患者は泣き出してしまう。自分が生き続けることで家族に迷惑がかかるのではないか、と。田村は患者といつまでも話し合う。話し合うことで患者に生きる希望を思い出させる。患者はその後笑顔を取り戻し、自宅へ帰った。

    「心残さず、生ききる」。全ての人は死ぬことを避けられない。だからこそ、幸せに死にたい。深い悲しみに満ちた死や、後悔が残る死は絶対に嫌だ。田村の心の根底にはこういう思いがあるのかもしれない。患者に幸せな死を迎えさせるために、彼女ができることを行う。

   死を待つ患者と向き合う仕事。治ることのない患者と向き合う毎日。彼女の患者に対する、強く暖かい気持ちに思わず心が熱くなった。

慶応大学・がくちゃん
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