京都の葬儀社の女社長・石原明子(片平なぎさ)が住むマンション上階のホステスが殺されて、彼女が事件を追う推理ドラマ。典型的なB級サスペンスで、笑っちゃうくらいのお約束だらけ。まず、被害者の葬儀を出した呉服商の妻として有森也実が登場した途端、「ははあ、多分この女が犯人だナ」と目星がついてしまった。
B級サスペンスでは、役者を見れば犯人がわかる。中堅どころの元スターが出れば必ずそいつが犯人か、重要なキーマン。バレバレでつまらないことこの上ない。芸術ドラマばかりではゲップがでるので、B級サスペンス大歓迎なのだが、開始早々に犯行の予想がつくのはしらける。犯人役の俳優にもっと意外性の工夫をせよ。
山村美紗作品に必ず登場する娘の山村紅葉、下手な芝居に思い切り個性的(?)なご面相で、彼女を出演させないと原作を使わせないとの密約でもあったのか? だったらもう少し演技修業をしなさい。あまりにセリフが素人臭いので、ドラマぶちこわしである。
府警の刑事(若林豪)が女社長のところにやってきて、容疑者の情報をペラペラしゃべりまくったり、「そんなことありえねーだろ」と突っ込みたくなる酷い脚本だが、ここには目を瞑るとしても、肝心のトリック、絨毯のすり替えが如何にも苦しい。相当に分厚い絨毯を簀巻き状態にして、か細い女が1人で小型乗用車に積み込み、誰にも目撃されずに京都から東京に運ぶなんてムリだよ。
(黄蘭)

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