2024年 3月 19日 (火)

キム・ヨナ「日本選手が妨害」 韓国で日本大バッシング

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   <テレビウォッチ>「日本の競争相手に練習を妨害された」。韓国のテレビ局SBS(3月14日夜のニュース番組)が報じたキム・ヨナ選手の発言が、韓国メディアやネットで加熱、日本選手バッシングにエスカレートしている。

辛いポジション

   選手たちがリンクの中で限られた時間内で一斉に練習するのだから、時にぶつかりそうになるのはお互い様。それをなぜこの時期に問題にするのか、キム・ヨナ発言の真意(?)を取り上げた。

   番組は、このSBSの映像を入手し、一部を放映した。それによると……

   男性アナが「少し衝撃的なニュースから始めます。キム・ヨナ選手がSBSとの単独インタビューで意外な悩みを明かしました」と語った後、キム・ヨナが登場し、次のようなコメントで不快感をあらわに。

   「とくに、今回の四大陸大会(2月のカナダ・バンクーバー)では少しひどいな、そこまでするのって思ったり……」

   この後、ナレーションで「練習時間は、ジャンプを練習する選手の進路を避けるのが礼儀です。しかし、キム・ヨナ選手の進路に他の選手が入ってきました。偶然にいつも日本の選手でした」と。

   そして最後にキム・ヨナは「私はこれに気持ちで負けたくない。些細なことで負けたら競技にも影響が出てしまうので対処法を探しています」で終わった。

   名指しこそしていないものの、4大陸フィギア選手権に出場した日本選手は、浅田真央、村主章枝、鈴木明子の3人。キム・ヨナが優勝し、浅田は3位だった。

   このSBSのニュースがきっかけとなり、韓国のメディアが大きく取り上げ、ネットも日本選手バッシングで過熱状態という。

   韓国の日刊スポーツフィギュア担当記者によると「以前からあった議論に、キム・ヨナ選手が一言話したことで火がついた」のだという。

   元フィギュア選手の渡部絵美も「妨害受けたことは?」に 「しょっちゅうありますよ。試合直前の練習は6分間で、最終調整に入りますので神経質になる。ぶつけに行こうかとか、よぎってやろうかなどと、そこまで余裕のある選手はいないと思いますよ」。

   実際に妨害されたのなら大会主催者に苦情を申し入れるなど筋を通せばいい。だが、日本スケート連盟の関係者によると「韓国スケート協会やキム・ヨナ選手からの抗議はない」という。

   では、キム・ヨナはなぜこの時期にあえて発言したのか?? テリー伊藤が穿ったことを……

   「こういう発言をしなければならない状況にキム・ヨナさんが置かれている。辛いポジション。国民的『妹』と呼ばれているポジションに彼女自身がプレッシャーを感じているのではないか……」

   さらに穿った見方をあえてすれば、米ロサンゼルスで3月28日から開幕する世界選手権に向けて、ライバル日本選手へプレッシャーをかける「韓流高等戦術」と取れなくもない。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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