2024年 4月 20日 (土)

天海BOSSなら叱られたい! それに引き替えウチの上司は…

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   <BOSS>171センチの長身にキリッとした顔立ち、ハキハキした声……宝塚時代「天性の男役」とも呼ばれた天海祐希は女性から見ても憧れのカッコいい存在。そんな天海が魅せる敏腕女性刑事はやっぱりかっこいい! 私もこんなボスに付いていきたい!

   大澤絵里子(天海祐希)はワケありの米国研修から帰国後、なぜか「特別犯罪対策室」の室長に就任する。多様化する警察の検挙率低下への対策という名目で作られたこの部署は、蓋を開けてみれば、社会適合能力のなさから科学捜査研究所を解雇された木元真実(戸田恵梨香)や粗暴な性格から暴力団対策課を外されてしまった岩井善治(ケンドーコバヤシ)など、能力はあるのに問題を抱えた「不要」な人材ばかりが押し込められていた。大澤はそんな部下たちを見捨てることなく、それぞれの長所を生かした捜査法で次々と難事件を解決して行く。

   まるで視聴者がドラマのストーリーの中にいるかのような感覚を味わえる、躍動感あふれるカメラワークが面白い。ただ、急なズームや画面の揺れに画面酔いをする人もいるのでは……。

   ゲイ疑惑をもたれている岩井や、キャバクラ通いがやめられないダメ人間山村(温水洋一)など個性的な登場人物も魅力的。そんな問題児たちを叱咤する上司・大澤はたまに本気で恐ろしい。宝塚時代に鍛えたのであろう、どこまでも響く低―い声で「何やってるんだあ!」なんて怒鳴られちゃったら働いていく自信なくしちゃうかも……。大澤絵里子はまさに天海に適役といった感じ。

   今回で8話目となったが、「女性が見たくなる本格的刑事ドラマ」を目指すというフジテレビの目標は達成できつつあるかもしれない。視聴率は平均16パーセントと安定しているし、その中には警視庁という男社会の中で部下たちを上手くまとめていく大澤に憧れを抱く女性も多くいることでしょう。部下を叱りながらも、ピンチの時はかばい、長所をうまく引き出す大澤の敏腕ぶりになんだか爽快な気分になれます!

   このドラマを見て、「これに比べてウチの上司は……」なんて凹むことのないように。ドラマですからね、ドラマ!<テレビウォッチ>

じょん

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