何年ぶりかで見たら、相変わらずの内容で、司会の2人、石坂浩二と島田紳助が少し老けただけだった。ゲストは松村邦洋。今回の目玉は、父親が太宰治と同級生であったという人が持ってきた太宰治、17歳の頃の同人雑誌、『SHINKIRO蜃気楼』の12巻である。
太宰は有名なお大尽の家の6男坊で、昔の同人誌なのに多色刷り。本名の津島修治で原稿も書き、イラストから表紙から割付までやっている。若くして『栴檀は双葉より芳し』かったのだ。だが、彼は甘ったれで、30歳を過ぎても長兄からの仕送りで食べていて、根っからの人たらし。女も数いて、結局39歳で山崎富栄と入水心中した。ここらあたりの良く知られた経歴は上手くまとめてある。12巻のお宝は「第1級の資料」ということで、持参者の見積もり100万円を遥かに越えて鑑定は400万円だった。
出張鑑定は高岡市、例によって玉石混交のニセモノホンモノ入り混じりであるが、選ばれた偽物が見るからに安物っぽくて、ははん、あんまり募集しても良い物が集まらなくなったナという感じである。視聴率もかつては17パーセントも出る、テレ東の稼ぎ頭であったのに、最近は13パーセント近辺をウロチョロしている。所期の目的を達したと思えるし、大幅なテコ入れの時期でもあろう。この番組の鑑定団で顔を売り、すっかりタレント化した人もいる。プロはそう多くないとはいえ、鑑定人の交代も時には必要に思える。
(黄蘭)

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