2024年 3月 29日 (金)

「仕分け」に不満爆発メダリスト 「天下り」のマリオネット?

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<テレビウォッチ>好評を得て終わった来2010年度予算要求のムダを洗い出す『事業仕分け』。廃止や縮減、見直しと判定された団体が、体制を整えて反撃に出てきた。

   やはり出てきた総論賛成・各論反対のパターン。しかし、反発はお門違いだという声も……

   来年度の税収が当初の約40兆円から37兆円程度に落ち込む見通しになってきた。仕分けは不足する財源確保のためのムダの洗い出しなのだが、仕分けの結果に反発したのは、五輪メダリストたちや日本オリンピック委員会(JOC)関係者。12月1日夜、東京都内で異例の記者会見を行った。

   仕分けでは、JOCを通じて選手の遠征などに使われる来年度の選手強化事業費約27億円を、他の補助金と一体化することで縮減対象になったのに反発したのだ。

JOCの上村春樹・選手強化本部長は「縮減が行われますとロンドン五輪対策が全部パーになりますし、選手たちも強化活動を自己負担しなければならなくなる……」。

   出席したレスリングの金メダリスト、吉田沙保里選手(27)も「国がしっかり支え、選手やコーチたちが安心して戦えるようにしてください」と、口々に訴えた。

   しかし、こうした反発に専門家の間からは逆に異論も。玉木正之スポーツライターは「補助金は必要だけど、今はいったん止めて考え直す時期にしてもいい」という。

   スタジオでは、行政刷新会議のメンバーでコメンテーターの片山善博(慶大教授)も次のような反論を。

「補助金は選手にとっては必要なことだが、仕分け作業ではスポーツ団体、たとえば日本体育協会とかは天下りがいっぱい居て不明瞭なことが多いという話しが出ていた。(出席した選手は)そういうことを聞かされていないのではないか。周辺には、天下りOBの利権が全部絡んでいるんです。事業仕分けで1番大切なのは、そうしたゴミや垢がたまり、水漏れしているのを仕分けし排除することなんです」

   新聞やテレビは派手に取り上げるが、そうした肝心なところが抜けていて詳しく報じないのが歯がゆい……

文   モンブラン
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