2024年 4月 19日 (金)

小瀬浩之選手の死亡 球団の沈黙が「語るもの」

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<テレビウォッチ> 沖縄・宮古島でキャンプを張っているオリックスの小瀬浩之選手(24)が、先週2月5日の朝、宿舎のホテルで転落死しているのがみつかった。自殺とみられている。

映像では談笑

   イチロー2世ともいわれていた選手に何があったのか。

   村山良雄・球団本部長は、「事件性はないと、警察から聞いている。われわれも個人の尊厳の問題だということで、ご遺族のこともあり、これ以上は発表しません。また、わかりません」といった。

   小瀬選手は、大阪出身で、尽誠学園(香川県)から近畿大に進み、2007年のドラフトでオリックスに入団。走攻守3拍子そろった外野手で、タイプとしてはイチロー型。本人もイチローを目標にして、昨シーズン前にはイチローと一緒に練習もしていた。

   昨シーズンは78試合に出場、3割3厘の打率を残して、将来を嘱望されていた。そして2か月前に結婚したばかりだった。今キャンプでもまったく変わった風はなく、死の前日の映像でも、他の選手と談笑し明るく練習する様子が映っていた。それがいったいなぜ? 警察もいっさい明らかにしていない。

「考え込んで…」

   近畿大野球部の榎本保監督は、「今年は岡田監督に期待されているので、頑張る、今年はやりますということだった」という。

   大学2年のときに母親を亡くし、「野球をやめたい」といったこともあったというが、すぐに立ち直った。「自分なりに納得がいかないと、考え込んでしまうところがあった」ともいうが、残された映像では、そんな風には見えない。

   遺体はきのう(2月7日)、宮古島警察から遺族に引き渡され、岡田監督、選手らが見送った。しかし、人ひとり死んでそれだけ? 野球チームってそんなものか? せめてもっと語ってやれ。詮索してやれ。それが供養じゃないのか?

   みのもんたも「若い奥様の心痛ははかりしれないものがあると思います」といったが、あとが続かない。球団の沈黙がやりきれない。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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