2024年 3月 28日 (木)

「ペア」川口悠子の挑戦 「ロシア国籍」への道のり

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<テレビウォッチ>バンクーバー・オリンピックでは日本選手が、なかなかメダルに手が届かない。そのせいかどうか、番組はフィギュアスケート・ペアの川口悠子(28)をとり上げた。ロシア国籍を獲得し、アレクサンドル・スミルノフ(25)とのコンビで、ショートプログラム3位につけた選手だ。

ロシアコーチに手紙

   小さいときからフィギュアに取り組み、高校時代は荒川静香、村主章枝がライバルだったという。12年前、長野オリンピックのペアに出場したロシアの女性選手に憧れ、その選手を教えていたタマラコーチに手紙を書き、師事を願い出た。

   難色を示すコーチに対し、川口はしつこく頼み続け、ようやく入門を許される。1999年ロシアに渡り、敏腕コーチのもとで着実に力をつけ、2009年世界選手権3位、10年1月の欧州選手権では優勝を果たす。この間、ロシア代表としてバンクーバー・オリンピックを目指すことを決断、09年1月、ロシア国籍を得た。

   英語、ロシア語に堪能で、インタビューではスミルノフの通訳を買って出ていた。38キロという体重は、ペアでは貴重。「ロシアでは体重の軽い女の子を探すのは難しい。その上、彼女はトリプルジャンプもできる」と、スミルノフは言う。

   若一光司(作家)は「1つの目的に向かってひたむきにやれるのがすごい。国籍が変わったといっても日本人として培ったことの本質が変わったわけではないと思う。あたたかい気持ちで応援したい」と話す。

   きょう(2月16日)フリーが行われ最終順位が決まる。赤江珠緒曰く「遅咲きの白鳥」の夢がかなうことを祈りたい。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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