2024年 4月 20日 (土)

ラジコンのために113億円「空港」? 税金が飛んでいく

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テレビウォッチ>「およそ20年前、産地直送をうたってつくられた農道空港。それが今、ムダな公共事業の象徴として地域の財政に重くのしかかっています」と赤江珠緒が切り出す。1988年、農林水産省の空港整備事業として全国に8か所つくられ、113億円が投じられたという。

赤字と農道空港

   所太郎が訪れた大分・豊後大野市の農道空港は当初、スイートピー、小ネギ、ゴーヤなどを首都圏へ輸送するために年間120回利用されたそうだ。ところが現在は3回。もともと、輸送料が高かった。重さ1キロのものを首都圏へ運ぶのに空輸だと800円かかる。船と陸送だと80円。勝負にならない。2009年の赤字は2000万円。

   所から「先行きはどうでしょう?」と聞かれた県農村整備課の職員はうなだれるばかり。

   ほかの7か所も状況は同じ。ラジコン愛好家たちに貸したり、盆踊りなど地域の祭の会場としたり、クルマのテスト走行用に使ったり、「その他の空港」に格上げして旅客も乗せたりと、知恵を絞って有効利用を図ってはいるが、ほとんどが赤字の垂れ流し。僅かばかりの黒字を出しているのは2か所だけ。

   農水省の見解はというと、「多目的利用の促進により利用向上に取り組まれていると承知しております。今後とも多面的利用の促進を図りつつ、農道離着陸場の有効利用につとめることが重要と考えております」。

   他人事のようなコメントは、1997年に国が事業そのものからは手を引いたからかもしれない。その際の理由として国は「交通網の整備、保冷技術の向上」と「輸入野菜の増加」をあげる。が、地元の人々からは「そもそも必要だったのか」との声が多い。

   鳥越俊太郎も「そのとおりだと思う。最初から計算違いしていたんじゃないか」と「需要予測」の甘さを指摘する。それにしても、税金がもったいない。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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