2024年 4月 25日 (木)

当確競争、万歳風景、お座なりコメント…開票特番もうマンネリ

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<第22回参議院選挙開票速報>参院選は地方の人がさらに見捨てられるんじゃないかと不安になって自民党に投票したのか、都市型と地方型ではっきり票の出方が違うのが印象に残る選挙だった。まあ、みんなあまり関心が持てず、マスメディアが騒ぐわりには話題にならなかったような気がする。選挙はオセロゲームみたいなものだから、勝てば次は負けるし、負ければ次はそこそこいくという繰り返しで、民主党にしてみれば、負ける回が参院選でよかったんじゃないかな。次の選挙で揺り戻しが期待できるというわけだ。

   気になった各テレビ局の開票速報特番に触れておこう。

1票の格差、多すぎる議員をなんとかしろ!

   開票速報はNHKがやはり強くて、視聴率も19%近く記録したようだが、民放はほとんど横並びだったらしい。私としては、歯切れが良くて聞きやすかったのはテレビ東京系「池上彰の選挙スペシャル」。さすがに池上さんはNHK出身らしく、報道番組になると語尾のはっきりしたしゃべり方でソツがない。それでいて、谷亮子あたりには結構ツッコミも入れていた。テンポが良かったのはテレビ朝日系「選挙ステーション2010」の古舘伊知郎さん。「報道ステーション」で培った勘のよさで巧みに番組を仕切っていた。

   ただ、開票特番もマンネリ著しく、そろそろあのスタイルは終わりだなという感じを持った。当確の早打ち競争、選挙事務所で当選者の万歳風景を中継し、インタビューもするのだけれど、当選直後のコメントなんて聞かなくたってわかっている。落選候補者が「私の力不足で……」とうなだれるのも毎度おなじみ。わかりきった解説しかしないコメント。ああいうのはもういい。知りたいのは当落と、選挙結果で与野党が明日からどう動くのかということだけでしょう。

   今回の選挙ではっきりしたことが2つあると思う。1票の格差を1日も早くならして欲しいということ。選挙区が違うとはいえ、同じ当選者でも獲得した票数があまりにも違いすぎる。単純に有権者の数だけで割り振ると、地方の声が国政に届かなくなるというのはわかるが、都会の有権者は5人で1人分というのはやはり納得できない。

   もうひとつは参院議員の定数を減らすこと。タレントやスポーツ関係者の候補者があまり当選しなかったのは結構なことだったが、あれだけ次々と立候補するのを見ると、参院の中にいらない議員がいっぱいいるということが、あらためてわかる。

   いまや、参院も衆院と同じ「政党で選ぶ」選挙になってしまったけれど、参院本来の役割である「人で選ぶ」ということをもっと主張する人がいてもいんじゃないか。いろいろな意味で、参議院、テレビの選挙報道が曲がり角に来たことを有権者も気づいた選挙といえそうだ。

      仕分け人 都知事の椅子 まっしぐら

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