2024年 4月 20日 (土)

年金暮らしの元CIAスパイたち―マシンガン乱射、バズーカ大破の大暴れ

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(c) 2010 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
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<RED>引退した元CIAの敏腕スパイチームが、命を狙われたのをキッカケに再び集結する。ゴールデン・グローブ賞のミュージカル/コメディ部門の作品賞にノミネートされ、ブルース・ウィルス、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレンなど、ベテランの豪華キャストが顔をそろえたアクション・コメディ。原作はDCコミックの同名グラフィック・ノベルである。

   フランク(ブルース・ウィルス)、ジョー(モーガン・フリーマン)、マーヴィン(ジョン・マルコヴィッチ)、ヴィクトリア(ヘレン・ミレン)は、現役を引退し年金暮らしの元CIAスパイたちだ。だが、今でも彼らは「Retired(引退した) Extremely(超)  Dangerous(危険人物)」、通称「RED」といコードネームでCIAからも恐れられていた。そんな彼らがCIAの暗殺対象にされてしまう。やられてはたまらない。「RED」の面々はフランクをリーダーに、再び武器を手に古巣に立ち向かうのだった。

豪華キャストの荒唐無稽アクション

   原作がコミックなので、荒唐無稽なストーリーはご愛敬。矢継ぎ早の展開も、この手の作品では逆にコミカルさを演出してくれる。それにしても、全体を通して見ると、何とも中途半端な感じは否めない。完全なコミック調仕立てになってるかといえば、そうではないし、「エクスペンダブルズ」のようなバカっぽい部分も足りない。同じくハリウッドの豪華キャストが集結した「オーシャンズ11」シリーズのような洗練された感じもない。いくらでも膨らませそうな題材があるのに、原作の見せ場だけを拾って、あとは真面目に作り過ぎている感じなのだ。

   とはいえ、これだけのキャストが揃い、なおかつヘレン・ミレンがドレスを着たままマシンガンをぶっ放し、マルコヴィッチがピストルでバズーカ砲を大破させてしまうような映画である。もうそれだけで満足できる。頑張ってるシニアたちの勇姿を見に、ぜひ劇場へ!

巴麻衣

おススメ度☆☆☆

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