2024年 4月 19日 (金)

「杜若清司」誰でも知ってるCMみんな作曲「サカイ~、仕事きっちり!」

   「おにゅーッス」コーナーで上田まりえアナが、「加藤さん、記憶に残るCMは何ですか」と聞く。司会の加藤浩次は「昔だったら黄桜ですね。ラッパー、ルッパッパー」(これは古い)。上田は「ン?」

   加藤「黄桜知らな いの?」

   上田「初めて聞きました」

   しかし、これなら誰でも知ってる。旅館の玄関で「サカイ、安い~、仕事きっちり!」(サカイ引っ越しセンター)、2匹のイヌが将棋盤をはさんで、「ゴンゴンゴン太のササミジャーキー、どや?」(サンライズ)、「You wanna 酔わないウメッシュ」(チョーヤ梅酒)…。これすべて同じ作曲家の作なのだ。

「ウトウトしてると音が下りてくる」

   上田の前に現れた金髪、メガネの怪人が、ヒットメーカーのCM演出・作曲家の杜若(かきつばた)清司さん(43)。CMプロダクションに演出で入ったのだが、14年前に試しに作った「ササミジャーキー」でロンドン広告賞・部門グランプリを獲って音の方も本職になった。

うれしいねえ
うれしいねえ

   商品名を何度も繰り返すので、ついたあだ名が「連呼のかきつばた」。たとえば、「玄関開けたら、サトウのごはん」(佐藤食品工業)、「いちぃにぃ サンガリア」(サンガリア)などなど、商品名や社名のもつリズムをそのまま生かす。「こてっちゃん(エスフーズ)」「さらりとした梅酒(チョーヤ梅酒)」など約30社のCMを手がけてきた。アイデアはどう湧いてくるのか。スタジオの隅で居眠りしたりして、「ウトウトしていると、(音が)下りて来る」と話す。楽器は使わない。

   近くの店を訪ねて即興でCMを作ってみせた。居酒屋「樽平」。店主に「演歌的な方がいいかしら」と聞くと、「演歌は好きじゃない。もっとかっこいいやつ」。そこで「山形 芋煮と雪迎え 樽平、樽平、江古田の樽平~~」とやって、「どう、ダメ?」「うん、ラップでもやったら?」「出直してきます」という残念な結果に。

   次が韓国料理の「パクちゃん家」。ここではウクレレを持って、「パ パ パクパクパクパク パクッちゃーん カンカン韓国料理 マシッソヨ」とやったら、店員さんに大ウケで「子どもが口ずさんだりしそう」。「子どもにウケるというのは最高の褒め言葉ですよね」と杜若さん。

「スッキリ!!」出演者のCMに爆笑!

   気を良くして、「スッキリ!!」の木曜レギュラーのサウンドロゴを作る。これが面白い。まず司会の葉山エレーヌ。合唱風に「葉山 エレーーヌ ヌ」。きれいだけど抜けたところがあるので「ヌ」を強調したとか。本人の反応はいまひと つ。次いで加藤浩次。「カトウ、カトウ、コウコウジ」にスタジオ爆笑。加藤は「最高」と親指を立てた。「田舎臭いところがバッチリ」

   キャスターのテリー伊藤のはリズムをつけた低音で「テリー テリー イトォー」。テリーは机を叩いて「下町ムードがある」。杜若のコメントの「いつまでもかっこいい。洋服と築地を」に、「オオー」と合点。「うれしいねえ」

   次がおおたわ史絵(医師)。ぼろんとピアノが鳴って、男の声で呼ぶように「おおたわふみえ先生」。これも爆笑。加藤が「変な趣味が入ってる」。杜若によると「白衣を来たおおたわ先生のイメージ」だという。最後がトッチャンボーヤの本村健太郎。ウクレレに乗せて4拍子。「あ、もとむらけんたろう」。本人は「いい? 今の?」に、スタジオは「いい、 いい」の声。

   加藤「居酒屋の店主だけが気に入らなかったんですね」(爆笑)

   いや面白かった。でも、音で届けられない当欄ではちょっと伝わりにくかったかな。流れているCMの曲で想像してみてください。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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