2024年 4月 26日 (金)

陸援隊社長デタラメ釈明「過労も日雇いも名義貸しもない」

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   関越自動車道で7人が死亡したツアーバス事故から1週間が経過した6日(2012年5月)、事故を起こしたバス会社「陸援隊」の針生裕美秀社長が初めて会見した。社長は事故を起こした河野化山容疑者の勤務状態について、「3か月間の平均乗車時間は月100時間程度で、過労運転となるものではなかった。直前の3日間は休養させていた」と言い張った。

   しかし、河野をよく知るバス運転手仲間は、「それはまったくのウソでしょう」という。河野は陸援隊の仕事以外にもバス4台を購入し、観光バスツアーを受注する独自営業で月500~600万円の売り上げをあげていたという。そのため、「ツアーの手配や車の修理、洗車などで過労状態にあった。事故直前の3日間についても運転はしていなかったかもしれないが、車の修理などで休めなかったと思う」と証言する。

事故ツアー3日3万円の日当―社員採用カネかかる

   河野は「自分は陸援隊のアルバイト運転手」と話しており、では陸援隊の雇用形態はどうなっていたのか。社長は「正式な雇用契約はないけれども、日雇いではありません」と説明しており、弁護士は「外形的な事実からして、それが日雇いに当たるかどうかという評価の面については、われわれも(日雇いに)当たる可能性の方が大きいだろう」と、事実上の日雇いを認める発言をしている。

   道路運送法では短期雇用を禁じているが、陸援隊が抱える運転手10人のうち4人は事実上の日雇い。運転手仲間は「運転手を抱えると、ある程度の給料の保障を提示しないといけない。日雇いなら1日いくらで済むでしょう」という。河野が事故を起こしたツアーは3日間で、「1日1万円。3日間で3万円の給料」が支払われることになっていたらしい。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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