2024年 4月 24日 (水)

<医師たちの恋愛事情>(フジテレビ系)
斎藤工ちっともセクシーじゃない「いまもっともセクシーな男」全力投球のドキドキ演技きもち悪い

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   タイトル通り、お医者さんの恋愛模様を描くドラマである。これが成功したら、「職業もの」×「恋愛もの」で他にも作れると制作陣が思ったかどうかはわからないが、公式ホームページによれば「『医療ドラマ』と『恋愛ドラマ」が融合した『医療ラブストーリー』、是非ご期待ください!」とフジテレビは息巻いている。それもそのはず、同じフジテレビ木10枠だった「昼顔」でセクシー俳優として広く認知された斎藤工主演なのだ。

   舞台は大学病院。患者を救うことだけを考え、利益を第一とする体制に反発する熱血医師、守田春樹(斎藤工)と、仕事に没頭して独身でいる外科医、近藤千鶴(石田ゆり子)のラブストーリーをメインに、シングルマザーで肉食女子の麻酔科医・河合奈々(相武紗季)、誰彼かまわず手を出すセックス依存症の外科医・高橋宗太郎(平山浩行)、不妊治療中だが夫とうまくいっていない内科医・市川友子(板谷由夏)とその不倫相手の外科医准教授・仁志祐介(伊原剛志)・・・と、豪華なキャストが恋愛模様を繰り広げる。

   たしかにみなさんいろいろな「事情」がおありなのね、とは思うものの、「医療ドラマ」として見ればいいのか、「恋愛ドラマ」として見ればいいのかわからず、どうも落ち着かない。フジテレビが言うほどその二つの融合はされていないのだ。

   ドラマのキャッチコピーは「命を救う人間が、恋に落ちてはいけませんか」だが、誰が考えてもいけないはずはない。いけないと言っているのは経営本部長の渡辺(生瀬勝久)だけなので、インパクトはない。医者は聖人君子であるべきだというわけではない。ドラマの描写がリアルかどうかはさておき、私生活は職業を問わず、生々しくいろいろあって当たり前だ。

お楽しみは露骨なベッドシーン!?悪趣味な・・・

   そんなこちらの違和感をよそに、ドラマの中では「今もっともセクシーな」斎藤工を存分に堪能あれと言わんばかりに、ドキドキさせるようなシーンが次々に出てくる。妙に近い距離での会話、思わせぶりな首筋の傷跡チェック、桜の木の下で後ろからハグ・・・。わかりやすいベッドシーンは今のところ別の担当(伊原&板谷)がいるが、中盤以降に満を持して出してくるのだろう。

   しかし、これも「セクシー! 胸キュン☆」とそのまま受け取るべきなのか、「ていうか、正直気持ち悪くない?」と受け取っても良いものか、その二つの間の微妙な地点にある斎藤の演技に逡巡してしまう。いや、逡巡している時点で、すでに「気持ち悪い」側に傾いている(ああ言ってしまった)。

   加えてタイトルバックの映像がひどい。斎藤が全裸(に見える)女性を診察台に寝かせてあれこれ処置している中、その女性の手足が急にビクッとなるシーンのアップ。これと、手術中に病院の人事の話をするシーンには、全国のお医者さんが抗議してもいいと思う。

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