2024年 4月 19日 (金)

ヒラリー・クリントン早くも当確!?有権者に広がっている「初の黒人の次は初の女性大統領」

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   ふるさと納税というのが話題だそうである。だが、私にはその仕組みがよくわからない。今週の『週刊新潮』が「大幅に拡充した『新ふるさと納税』厳選ガイド」という特集を組んでいるが、もらえるモノは天童市のさくらんぼはいいが、久留米市の電動アシスト自転車、備前市の電動歯ブラシやタブレットPC、大喜多町のスイスの高級腕時計(ゲットできるかもしれないが)、泉佐野市の航空会社「ピーチ」のポイントとなると、なんでこれが「ふるさと」と関係があるのかがわからない。

   そのうえ、<何しろ、実質2000円を負担するだけで、その数倍から数十倍以上の品物(あるいはサービス)が手に入るのだ><「寄付金が1万円でも10万円でも負担はおよそ2000円だけですから、どうせなら高い品物を選びますよね」>(週刊新潮)という仕組みが理解できない。

   先の久留米市の例では、寄付を22万円すると定価10万4800円の電動アシスト自転車「アシスタDX・2015年モデル」がもらえるというのだが、還元率は47%である。半分もカネが戻ってこないのに、負担が実質2000円というのは、税金の還付で戻ってくるというのだろうか。わからないときはやってみるに限る。このところうまい肉を食べてないから、三重県松阪市に5万円寄付して「松阪牛ロース600グラム」をもらってみようか。

オバマに僅差で負けて「歴史を味方に付けた」

   アメリカではポスト・オバマ大統領を巡る大統領選が始まった。初の黒人大統領の次は初の女性大統領の座を狙うヒラリー・クリントン(67)がいち早く出馬を表明して、遊説を始めた。

   『ニューズウィーク日本版』が「ヒラリー出馬と女性と権力」という特集を組んでいる。ニコラス・ワプショット(米国版オピニオン・エディター)は『鉄の女』と呼ばれた英国のサッチャー元首相とドイツのメルケル首相を引き合いに出して、ヒラリーを論じている。

   強い女の代名詞にもなっているサッチャーは、実は「自らの野望を達成するための強力な道具として、ためらわずに女であることを利用した」女性だったと書き、「男女平等を訴える女性たちをほとんど相手にしなかった」そうだ。英国史にはそれまでも強い女帝が何人も輩出していたこともサッチャーにとってプラスに働いたと見る。

   今や世界的な指導者となったドイツのメルケルは、EU(欧州連合)全体の事実上のリーダーであり、<南欧諸国に何年にも及ぶ厳しい緊縮策を押し付ける際も、彼女はまったくひるまなかった>。プーチン・ロシア大統領でさえ一目置く存在でもある。

   クリントンの強みは、強く賢く、妻としての自覚もあり、夫の女性問題など数々のスキャンダルを乗り越え、上院議員としての実績も申し分ないところだ。加えて、一番の強みは08年の大統領選で<「少数派グループ」であるアフリカ系アメリカ人のバラク・オバマに僅差で負けたという点だ。だからこそあらゆる政治信条を持つアメリカ女性、そして多くの男性の間で、次は女性が大統領になる番だという認識が広まっている>ことだとしている。彼女は<歴史を味方につけた>のだ。彼女以上に若くてビジョンとリーダーシップを持った女性候補が出てこない限り、クリントンがホワイトハウスに一番近いのは間違いないようだ。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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