2024年 4月 26日 (金)

段取り通り運ばないとイライラ・・・結婚披露宴で痛感したテレビというわが職業病

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   同じ仕事を10年もやっていれば、大なり小なり職業病にかかる。マスコミの仕事に携わって10年以上、痛感したのは妹の披露宴でのことである。段取りを異常に気にするテレビ業界人あるあるをいやというほど自覚することになった。

   わかりやすくテレビの料理番組で説明しよう。材料を切るくだりはやるが、食材の多くは調理の各段階のものが用意されていて、フライパンでこんがりきつね色になるまで炒める説明があった絶妙なタイミングで、ちょうどその状態のモノに差し替える。ソースを入れて15分煮た状態のものを出して盛り付ける。スタジオ出演者には試食用の料理が行き届いている。こういうのを朝の情報番組のコーナーでよく見ると思います。事前に何を準備するか、すべて時間内に収めてわかりやすく伝えるための段取りが重要となる。この世界で私は生きている。

企画てんこ盛り、それじゃあ時間内に収まりません!

   披露宴の流れを見て驚いちゃった。まず2時間半の中でとうてい納まりきらないような構成になっている。私が担当するのは会場を巻き込んだ映像ブロックで、事前に20分はかかると新婦の友人だというプランナーには伝えた。ところが、社長のカラオケ余興や司会者のマジック披露などてんこ盛り。

   しかも、30分時間が延長となるごとに5万円がかかるらしい。ここは是が非でも延長を食い止めないといけない。新婦の姉として正義の味方にでもなったつもりで、修正をプランナーに訴えた。すると、27歳のネェちゃんは涼やかに言う。

「結婚式は押すのが当たり前で、時間内に収める必要はない。もし親族のおじさんが祝いたいから1曲カラオケで歌いたいと言い出したら、それを止めることもできない。だってお祝いごとですから。構成も何が起こるかわからないので、ミッチリ組みません」

   項目しか書かれていないスッカスカの披露宴進行表には、開始時刻と終了時刻しか時間というものが見当たらない。普段、秒単位で時間を刻んでいる身としては戦慄を覚えたが、不安は的中してしまった。

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