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殺人捜査を「生中継」 新発想「韓流映画」が面白い

【 365日映画コラム 】
07/7/29 コメントを見る・書く(4)
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   韓国は国を挙げて映画を輸出する政策をとっている。まず、国の税金4,000億ウォン(約308億円)を使って映画製作を補助する。そして自国の映画の輸出で外貨を稼ぐ。その8割が日本だった。


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韓流シネマ・フェスティバル2007「ルネサンス」では、「拍手する時に去れ」(写真)など見ごたえのある韓国映画が多数上映される

   “韓流ブーム”とやらに乗った“日本の家族の皆様!”の甘言に、おばさまたちはたぶらかされた。ひところ騒がれた「韓流映画」といえば、イ・ビョンホンやらぺ・ヨンジュンなどのホスト紛いの映画や「頭の中の消しゴム」のように恋人が不治の病で死ぬワンパターンお涙頂戴映画、はたまた「四月の雪」みたいなアメリカ映画のパクリ作品等々だったが、「いい加減にしろ」との非難の中で韓流ブームが終焉を迎えたのは嬉しいことだ。

   しかし本当の韓国映画、良心的で作家性の高い韓国映画、質の高い韓国映画を見て欲しいという試みがある。配給会社のエスピーオーが中心になって主催する韓流シネマ・フェスティバル2007ルネサンスがそれだ。確かに出品されている映画の質は高い。ホスト風お兄ちゃんも出ていない。でも気付くと5、6年前の作品も含めて最新作は見当たらない。つまり質の高い韓国映画はこれまでもあったのだが、日本人の目に触れていなかったということだ。

   昨年も「グエムル 漢江の怪物」や「王の男」「トンマッコルへようこそ」などの良心映画、質の高い映画が公開されたが、それまでの詐欺的韓流映画の悪貨の影響で良貨は駆逐されてしまい、全くというほど当たらなかった。イケイケドンドンの病原菌の後遺症は酷い。このような地味な草の根的なキャンペーンで、心ある映画ファンに食い込み、韓国映画の「ルネサンス」を図らなければならない。

   韓国映画を見直す作品を一つ紹介しよう。「拍手する時に去れ」がそれだ。「ガン&トークス」のチャン・ジン監督で、「リベラ・メ」のチャ・スンウォンと「マイ・ブラザー」のシン・ハギュンが主役を務める。33才の広告代理店の優秀な美人コピーライターがホテルの一室で殺される。カリスマ検事チェ・ヨンギ(チャ)が容疑者キム・ヨンフン(シン)を捕えて尋問するところから本筋に入る。

   映画構成上で面白いのは、事件発生から48時間、TVのバラエティ番組で捜査が生中継されることだ。スタジオでは解説者がコメントし、視聴者が質問をしながら事件を見守る。被害者の身元が分かると、次々と彼女の身辺事情も暴露される。テンポも心地良く最後の大ドンデン返しまで観客をグングン引き込む。

   こういう韓流映画ならルネッサンス大歓迎。TV特番的映画全盛で危機に瀕する日本映画にも刺激を与えられる。この作品は2年前の映画だというが、ホスト映画が日本で全盛の頃だ。 フェスティバルは8月25日から、シネマート六本木、シネマート心斎橋で開かれる。

   ※韓流シネマ・フェスティバル2007ルネサンス


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