任天堂携帯ゲーム機「ローテク」の勝利
2006.04.04 16:35
ゲームをしなかった中高年、女性のファンも獲得
ソニーの「PSP」が「PS2並の迫力映像」(SCE)を売り物にしたのとは対照的だ。ソフトのラインナップを見ても、2D画像のクイズやパズル、3Dでもペットを飼うなどのほのぼのとしたゲームが目立って多い。そうしたことが「これまでゲームをしなかった中高年や女性もファンを獲得できた」(任天堂)要因という。
人気を決定付けたのは05年5月に発売した「脳を鍛える大人のDSトレーニング」。クイズを解き“脳年齢”を出すものだが、松嶋菜々子のTVCMも好評で、これが160万本を売り、続編も180万本になろうとしている。
全世界では06年2月時点で1,443万台を売り上げた。今後はワンセグ受信ができるなどの機能を拡大していく。
「面白くて、解りやすく、しかも手軽。DSの成功は業界低迷脱出のヒントになっている」と話すゲーム業界関係者も多い。他の業界でも新製品開発のヒントになりそうだ。