映画「007シリーズ」の最新作となる「007カジノ・ロワイヤル」が英米で公開されてから10日がたち、日本国内の公開も間近に迫っているが、思わぬランキングの上位に入っている。「あるシーンでは開いていたはずの車のドアが、いつの間にか閉まっている」などのケアレスミスの指摘がファンから相次いでいるのだ。歴代007シリーズのミスを集めた動画を編集するファンもあらわれ、動画投稿サイト、ユーチューブでは多くのアクセスを集めている。この作品が英米で公開されたのは2006年11月17日。ジェームズ・ボンド役としてダニエル・クレイグが演じた初の作品として話題になっており、24日~26日の興行収入では、「ハッピーフィート」に次いで全米2位につけている。ズボンの下から、白いスタント・スーツが見えるユーチューブでは、「007シリーズ」のミスをまとめた動画が人気このように、上位にランクインしている映画なのだが、思わぬところでも上位ランクインをはたしている。この作品が話題になっているのは、「MovieMistakes.com」と呼ばれるサイトだ。およそ1,500人が登録している会員制サイトで、映画やテレビ番組で発生したミスを、「音が変だ」「スタッフが映り込んでいる」「事実関係がおかしい」などの種類別に、ひたすら指摘するサイトだ。公開しかまだ10日しか経っていない「カジノ・ロワイヤル」だが、早くも28点のミスが指摘され、06年11月27日現在、「2006年で最もミスの多い映画」部門の3位にランクインしている。指摘されているミスの内容は、こんな具合だ。「あるシーンでは開いていたはずの車の運転席のドアがどういうわけか閉まっている」「燃料タンクを登るシーンで、主演男優のズボンの下から、白いスタント・スーツが見えてしまっている」見つかったミスは、本当にあからさまな、すぐ分かるものこのランキングサイトを作ったジョン・サンディさんは、芸能ニュース専門の通信社「WorldEntertainmentNewsNetwork」に対して、「普通、メジャーな作品はDVDになってから間違いが見つかるものですが、これまでに見つかったミスは、本当にあからさまな、すぐ分かるものなんですよ」と、なかばあきれた様子だ。実は、ミスが多いのは、今回の「カジノ・ロワイヤル」だけではない。動画投稿サイト「ユーチューブ」には、「MovieMistakes.com」のクレジットが入った「ボンドNG集」というタイトルの動画が06年9月にアップロードされている。この動画には「着けているはずのネクタイが、次のカットでは無くなっている」「カメラマンが映っている」などのミスが、約5分半まとめられており、アクセスはすでに30万を超えるほどの人気ぶりだ。ちなみにこの「カジノ・ロワイヤル」、日本では12月1日の公開予定だ。どこにミスがあるか探しながら鑑賞するのも、一興かも知れない。
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