2019年 9月 23日 (月)

ウィニー開発者「有罪」 ネットで判決批判が大勢

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   ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」の開発者・金子勇被告に2006年12月13日、罰金150万円の有罪判決が下された。しかし、金子被告側は即日控訴、「なぜ罪になるのか」と判決に対して不満をあらわにしている。ソフト開発者と、それによって引き起こされた違法行為――これをどう捉えるのか。大手マスコミでも評価は真っ二つに分かれ、ネット上では判決を批判する声が大勢だ。

   京都地裁の氷室真裁判長は判決の中で、「社会に生じる弊害を十分知りながら自己の欲するままウィニーを公開、提供した。独善的かつ無責任との非難は免れない」と述べ、開発者がソフトの違法利用をほう助したと捉えている。

「それでなぜ罪になるのだろうか」という疑問

2ちゃんねるでも「有罪判決」に疑問の声が上がる
2ちゃんねるでも「有罪判決」に疑問の声が上がる

   これに対し、金子被告の代理人は同日、自身のHPで

「私たちは、検察の『被告人が著作権法違反蔓延を意図してWinnyを公開した』というストーリーを打ち破った。Winnyが専ら著作権法違反を助長するソフトであるという主張に対しては『WinnyはP2P技術の一つとして諸分野に応用可能で有意義なものである』という認定を勝ち取った。さらに、裁判所は、金子氏が、将来的に新しいビジネスモデルができることも期待しつつWinnyを提供したと認定した。それでなぜ罪になるのだろうか」

   と有罪判決への不満をあらわにした。
   一方、コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は、「ピア・ツー・ピア(P2P)」の重要性を認めながらも、被告が著作権侵害行為が行われていた事実を認識していたと判断し、「判決は妥当」との見解を示している。

   判決翌日06年12月14日の新聞各紙でも、有罪判決についての評価は分かれている。
同日付日経新聞は社説で、「ウィニーを巡っては防衛庁の機密情報が流出する事件も起きており、元助手の責任は免れないだろう」とした上で、「技術開発の有用性を評価しつつ、技術を悪用した違法行為を抑止する点で、妥当な判断だといえる」と評価した。産経新聞は「ネット掲示板への書き込みなどから、被告が違法コピーに利用されると知りつつウィニーの改良を繰り返していたと認定しており、有罪の判断は妥当な流れといえよう」とし、判決を「健全なソフト開発」まで阻害することがないことを考えた「バランスのとれた判断」として評価している。

   毎日新聞は、「判決はネット社会のひどい現状に警鐘を鳴らしたとも言える。しかし、これによってネットでの著作権侵害の実態が大きく改善するかというと、そうならないだけにむなしさが残る」としたうえで、

「新技術が後に及ぼす影響について、開発者が事前にすべてを予測することはできない。元助手が逮捕され、さらに有罪と認定されたことによって、ソフト開発にマイナスの影響を及ぼすなら残念だ」

   と有罪判決について苦言を呈している。

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