携帯コンテンツサービスをしているドワンゴという会社が、2ちゃんねる上で「中卒、または高卒者」を対象とした求人広告を出した。ドワンゴ自身も「学歴制限あり」について、「前例のない果敢な試み」としており、批判は覚悟の上での求人のようだ。当の2ちゃんねるでは「単なる話題づくりでは」というものから「逆学歴差別だ」とさまざまな声が上がっている。「埋もれている優秀なプログラマーを発掘したい」ドワンゴは、「今回の求人広告は2ちゃんねる管理人西村博之氏の承認のもとにおこなわれている」と注記したドワンゴは2007年2月19日、2ちゃんねるに「学歴重視」とした上で、「ドワンゴ大卒未満限定で技術者採用」というスレッドを立て、ネットワーク(web)系のソフトウェア開発者などの社員募集を行った。募集内容のユニークさは、すぐに2ちゃんねるで話題になった。「17歳から22歳の中卒または高卒の人のみ」と制限した応募資格の意図をJ-CASTニュースがドワンゴ広報にたずねると、「日本の学歴社会の中で埋もれている若くて優秀な人を発掘したい」という答えが返ってきた。大卒や院卒の資格がある人は他の企業でも採用されるが、学歴が原因で就職を制限されている優秀なプログラマーに着目したそうで、「逆の意味で『学歴』を求めたい」ということらしい。ドワンゴの社員を驚かすような技術やアイディアを持っている若い人が応募してほしい、という。さらに応募資格に、大学在籍者の場合は「卒業の意志のない方」に限るとしたことに対してドワンゴ広報では、「ユニークな人を求めるにはユニークな募集内容にしたかった」といい、「遊び心」をまじえた上での表現らしい。2ちゃんねらーの反応は冷ややか今回ドワンゴが求人したことに対し、2ちゃんねるでは、「面白いなあ。参加してみようかな」というカキコミが少数あるものの、「ある種の特技に秀でた人を発掘したいのかな。大学にすらいけないほどの究極のオタク、マニア、もう完全にそれしか駄目で、社会人にすらなれませんってくらいの。まぁ、そんな人間雇ったところで、まともに働いてくれるのか疑問」といった冷ややかな意見が多い。給与を月額18万に設定したことについても、「どんくらいの能力の人を想定してるんかね。ちょっとプログラミングかじり始めた人を育てつつ奴隷的に使うつもりなのか?」と批判的意見が多い。
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