2021年 9月 26日 (日)

中学生また「飛び降り」 「タミフル」に問題ないのか

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   インフルエンザ治療薬「タミフル」を服用していた男子中学生がマンションから転落し、死亡した。タミフルをめぐっては、これまでにも服用後に異常行動で死亡する例が報告されているが、世界中の関係機関は因果関係を否定したままだ。今回の事故についても、厚生労働相は注意喚起を行うことについては否定的だ。

   2007年2月27日未明、仙台市城野区のマンション11階から男子中学生(14)が転落したと母親から通報があった。中学生は病院に運ばれたが、全身を強く打っており、まもなく死亡した。遺書などは残されておらず、家族や学校関係者「自殺の理由は見つからない」と話しているという。この生徒は2月26日にインフルエンザと診断され、同夕方以降、処方されたインフルエンザ治療薬「タミフル」などを服用していた。

全世界のタミフルの7割以上が日本で服用

「タミフル」を服用した中学生がマンションから転落死した
「タミフル」を服用した中学生がマンションから転落死した

   タミフルは、スイスの製薬会社「ロシュ」が製造するインフルエンザ治療薬で、日本では00年に承認され、01年2月から販売されている。発症から48時間以内に服用すると、ウイルスの増殖を抑え、治癒までの期間を短くする効果があるとされる。

   さらに、鳥インフルエンザウイルスの人に感染するタイプ(H5N1型)への対策として最も有効とされ、05年11月に策定された政府の行動計画では、国と都道府県で06~07年度にかけて2,500万人分を準備するとされている。

   さらに意外なことに、処方箋ベースでカウントすると、全世界のタミフルの7割以上が日本で服用されているという。発売元の中外製薬・広報IR部では、その背景についてこう話す。

「よくわからない、というのが正直なところなのですが、医療環境の違いがあるのではないか、と思います。具体的には、日本は国民皆保険制度で、民間保険が主流の海外に比べて、タミフルを処方してもらいやすい環境なのではないか、と想像します」

   つまり、「他の国では高価で、なかなか手が届かない薬」ということのようだ。
   このように重要視されるタミフルだが、服用後に死亡したとされる事例が06年10月までに54件報告されているのだ。そのうち、異常行動によると思われる死亡は3件。これ以外にも、2月16日にも、タミフルを服用したと見られる愛知県蒲郡市の女子中学生(14)がマンションから転落死するという事故が起こったばかりだった。

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