2024年 4月 18日 (木)

老舗「週刊ゴング廃刊」 社員もビックリのガセネタ?

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   プロレス雑誌の老舗で40年も続いた「週刊ゴング」が2007年3月7日発行号で廃刊になる、といウワサ話が07年2月28日から流れ、ネットの掲示板やブログでは廃刊を惜しむカキコミがあふれている。ところが、調べてみると、正式決定はされていない様子。真相はどうなのか。

   夕刊フジは07年3月2日付の紙面で、「週刊ゴング廃刊」という見出しを躍らせた。記事には「週刊ゴング」だけでなく、「ゴング格闘技」「LADY'Sゴング」の3誌が揃って幕を引く、と書いている。

「廃刊するという報告も、決断も何も無い」

「週刊ゴング廃刊」の真相は??
「週刊ゴング廃刊」の真相は??

   廃刊の理由は、発行している日本スポーツ出版社元社長でアドテックス社長も兼務していた前田大作容疑者が、民事再生法違反で逮捕。日スポの約10億円の資金をアドテックスに不正投入し、日スポは債務超過に陥った。金融機関に融資を要請したが断られ、廃刊を決意したのだ、という。

   J-CASTニュースは日スポに取材してみた。すると、非常にあわてた様子で、

「今日(07年3月1日) 急にそういう問い合わせが多方面からたくさんあって、社員全員がビックリしているんです。調べてみても、廃刊するという報告も、上の決断も何も無くて、対処に困っているんですよぉ~。本当に何もないんです。こんな事聞いてすみませんが、こんな時はどうすればいいのでしょうか?」

と、J-CASTニュースが逆に質問をされてしまった。

日スポの発表のような「告知」がネット上に出回る

   今回急に「廃刊」が騒がれた原因について、あるサイトに掲載された「告知」ではないか、と日スポはいう。それは格闘技専門の電子書籍サービス「ファイト!ミルホンネット」に07年2月28日に掲載された「記事」だ。そこにはあたかも日スポ発表文のようにこう書かれている。

「先日、代表取締役社長の前田大作容疑者がコンピューター関連機器会社『アドテックス』(東京都港区)の民事再生法違反事件で逮捕された日本スポーツ出版社は、27日までに『週刊ゴング』の廃刊を決定、編集部員全員を解雇すると通告しました。40年の歴史を持つプロレス専門誌『ゴング』は来週発売号をもってピリオドを打つことになりました」

   もちろん、こんな文章は同社のサイトには載っていない。

日スポ側はこう推測する。

「社内の見解では、イタズラか、もしくは、社内にそうなればいい(廃刊になればいい)と思っている人がいて、意図的に出したのだろうと…」

   プロレス人気の低迷と、経営難で、以前から休刊、廃刊の噂があった。ただ、プロレス界、そして同社の看板雑誌が、「来週廃刊」をそんなに急に決められるものなのだろうか。

   先の夕刊フジには、「ゴング」の杉本貴公統括マネージャーのコメントも掲載されている。

「そういう話が広まりつつあることは知っています。ただ私の立場では、今は止めるとも止めないとも、なんともいえません。来週発売するゴングの誌上で、なんらかの話を載せることになります」
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